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自動走行ロボットは全長、高さが約1メートル、幅60センチ、重さ120キロ。15日に同市内で開かれた報道向け説明会では、コンビニから500メートルほど離れた目的地の公園まで歩道を自走し、店員が注文を受けて積み込んだお茶や菓子などの商品を運んだ。信号を感知して止まったり、進んだりし、他の車両や人が近づくと、時速6キロ程度での走行スピードを緩めて調整した。
スズキは2022年から「電動モビリティベースユニット」と呼ばれる走破性が高い台車を使った自動配送ロボットの開発の検討に着手し、23年にロンビーと共同開発契約を締結した。スズキは台車の設計・開発、ロンビーはロボット試作と配送システム開発などを担う。開発中のロボットは道路交通法の改正で「遠隔操作型小型車」として公道走行が可能になった。
セブン-イレブンによると、実証実験は八王子市内の2店舗で自動走行ロボット4台を使用する。専用アプリを使って配送料330円(税込み)を支払い申し込めば、自宅など指定場所の近くまでロボットが商品を運ぶ。将来的にはサービス地域を拡大させたい考え。主に高齢者や子育て中の世帯などの利用を見込む。
電動台車の製作を担うスズキのEモビリティ開発部企画開発課の村田智晴主任は「少子高齢化で働き手不足が顕在化する中、自動配送は社会的意義がある。県内でも広げていければ」と話す。