おむすびトレーラーが出発! 地元・磐田の米使った出来立てを販売 運送会社が台車を店舗に改修

トレーラーの台車を改修し、おむすびを提供している店舗=磐田市下野部 磐田市の杉崎運輸浜松営業所は12日、地元産米を使ったおむすび店を同市下野部にオープンした。「地域を活気づけたい」と、不要となったトレーラーの台車を調理場付きの店舗に改修し、作りたてのおむすびの販売を始めた。
 同営業所は地域に飲食店が少ないことから、住民が気軽に利用できる店舗の出店を思い立ち、昨秋からおむすびの試作を重ねるなど準備を進めてきた。台車の内部約15㎡には商品陳列用のカウンターを設置したほか、水道や電気を通し、営業所の駐車場用に取得した県道掛川天竜線沿いの土地に店舗「おむすびトレーラーすぎざき」として置いた。
 出店のために地元豊岡地区で新たに2人を雇用。米は2024年産の食味ランキングで最上位の特Aになった「にこまる」をJA遠州中央から仕入れる。もちもちとした食感で冷めてもおいしく、おむすびに適しているという。
 店頭には、梅やツナなどスタンダードな具材から、たけのこご飯などの季節限定のおむすびまで10種類以上を並べる。1個120~130グラムと大きめで具だくさん。価格は220~300円。
 近くの工業団地の事業所には、事前注文があれば配達も行う。取引先のエンケイが製造・販売する冷凍ギョーザ「むつみ餃子」も置いている。杉崎運輸の杉崎良佑執行役員総務部長は「運送業は地域住民との接点を持ちにくい。会社のことを知ってもらうために、地元に愛される店にしたい」と話した。
 営業は平日午前10時~午後3時。店舗はけん引すれば移動できるため、イベントなどへの出店も検討していく。

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