エンチョーがDCMの完全子会社に、上場廃止へ ホームセンター経営強化「これまで通り」

ジャンボエンチョー エンチョー(富士市)は9日、ホームセンター大手のDCMホールディングス(HD、東京)と株式交換方式で経営統合し、9月1日付で同HDの完全子会社になると発表した。エンチョーは8月28日付で、東証スタンダード市場への上場を廃止する。
 ホームセンター業界は人口減少で国内市場が縮む中、他業種を含む競争が激化。近年は店舗運営費や人件費の高騰が加わり、エンチョーも2025年3月期まで3年連続で最終赤字を計上した。
 同社は24年6月ごろから他社との提携を検討していた。同HDはエンチョーが集中的に店舗展開する静岡県で店舗数が少なく、相乗効果が大きいと判断した。今後はスケールメリットを生かして仕入れや販売戦略、物流網を強化し、経営効率化を進める。エンチョーは「統合後もこれまで通り店舗運営を続け、雇用は維持する」(経営企画室)としている。
 同HDはカーマ、ダイキ、ホーマックが06年に共同で設立した持ち株会社。東証プライム市場に上場し、39都道府県で845店舗を運営する。25年2月期の営業収益は5446億200万円。

 エンチョー 1939年創業。「ジャンボエンチョー」「ハードストック」などグループ57店舗を静岡、愛知、神奈川県で運営する。2025年3月期の売上高は332億2800万円。従業員数1117人。

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