熱海でホテル火災、宿泊客140人避難 消防士がけが 電気系統ショートの可能性

ホテルの建物から立ち上る煙=3日午前4時55分ごろ、熱海市昭和町の熱海金城館 3日午前4時20分ごろ、熱海市昭和町のホテル「伊東園リゾート 熱海金城館」から出火し、鉄筋コンクリート造り6階建て南館の1階倉庫など36平方メートルを焼いた。市消防本部の50代男性消防士が消火活動中、施設沿いの石垣から3メートル下の川床に転落し、骨盤を骨折したもよう。当時、大型連休の宿泊客約140人が利用していたが、屋外に避難して全員無事だった。
 熱海署は電気系統の機器類が雨水の影響でショートした可能性があるとみて、出火原因を調べている。同本部によると、消防車14台が出動し、約3時間半後に鎮火した。
 客室に荷物を置いたまま浴衣姿で避難した宿泊客も多く、現場は一時騒然となった。5階に宿泊していた千葉県の男性会社員(48)は「警報音が鳴り、火災に気づいた。廊下に出て下の階に降りると煙が充満していた」と振り返った。火災後、宿泊客は近くの系列ホテルに移動した。大型連休の後半初日とあって、別の男性宿泊客は「せっかくの休みなのに残念だ」と足早に現場を後にした。
 熱海金城館は公式ウェブサイト上で「ご心配をおかけし、大変申し訳ない」とコメントし、一部の施設を除いて通常営業を再開したと明らかにした。

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