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『子育て本ベストセラー100冊の「これスゴイ」を1冊にまとめた本』がスゴイ!

子育て本ベストセラー100冊の「これスゴイ」を1冊にまとめた本

子育て中は、子どものために役立つ本を読みたいと思いますが、子育て本もものすごい数がありますよね。そこで、出版されたのが、『子育て本ベストセラー100冊の「これスゴイ」を1冊にまとめた本』(ワニブックス)です。この本を書かれたAERA with Kids元編集長 江口祐子さんに、「鉄崎幹人のWASABI」パーソナリティの鉄崎幹人、SBSアナウンサーの山﨑加奈がお話をうかがいました。
※5月12日にSBSラジオ「鉄崎幹人のWASABI」で放送したものを編集しています。 
子育て本
鉄崎:今回出版された本というのは、江口さんのこれまでの取材や経験が凝縮された一冊とのことですが、本にしようと思ったのはなぜですか?

江口:2021年の3月までAERA with Kidsの編集長をしていたんですが、辞めたときにママ友から「結局何が一番良かった?」とか「どんなことが役に立った?」などと聞かれることが多かったんです。やっぱりみんなそこが知りたいんだと思いまして! 取材ノートも溜まっていたので、なにか凝縮した「これだけは知っていてほしい」というのを出版したいと思ったんです。出版社に相談したところ、そこにさらに、今人気の子育て本の情報を100冊くらい入れて、ぎゅぎゅっとしたものを作ったらどうか、と提案されてこの本を作りました。

山﨑:改めてどんな本なのかご紹介をお願いします。

江口:子育てをする上で知っていてほしいエッセンスを23の項目にまとめて紹介しています。それに合わせて子育ての本を100冊紹介しているという構成になっています。23の項目を読んで、なんとなくこれを押さえておけばいいというのを理解し、自分の状況に合わせて本選びもできるという内容です。

江口さんの心に残る本ベスト3

鉄崎:本で紹介している100冊の中から、今回はさらに厳選した3冊を紹介していただきます!

第3位「子どもへのまなざし 」佐々木 正美 

20年以上前に出版された本ですが、未だに長く読まれている本です。主に乳幼児期の教育について書かれた本なんですが、今読んでも全然古くなっていませんので、ぜひ一家に一冊おすすめしたいです。

第2位「スタンフォード大に三人の息子を合格させた 50の教育法 」アグネス・チャン

こちらは私が編集をしました。アグネス・チャンさんには3人の息子さんがいらっしゃいますが、全員スタンフォード大に合格されているです。一体どんな教育をしてきたのかを紹介している本です。日本だけではなく世界に通用する子どもに育てるには、幼児期からこういうことをされていたんだということがよくわかります。

第1位「さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜」さかなクン

さかなクンの自伝です。自分はこういう風に育てられてきたということが書かれているんですが、大好きなことを見つけて夢中になることのすばらしさがとてもよくわかる本です。さかなクンの魚好きをひたすら応援し続けるお母様もすばらしいんです! 応援し続けることの大切さが改めてわかります。

大人も身につけたい、「非認知能力」とは?

​鉄崎:江口さんは本の中で、「子育ての知識は子育てだけにかかわらず、生活全般に役立つものだと感じている」と書かれています。子どもに身につけさせたい力であるとと同時に、我々大人も身につけたいと思ったのが「非認知能力」。最近、注目されている能力ですが、子どもも大人もどうやって身につけていったらいいでしょうか?

江口:非認知能力とは、いわゆる5教科(国語、算数、理科、社会、英語)の点数で測られる以外の力、全てです。例えばやりとげる力、コミュニケーション能力、創造力などなど。このあたりが全部まとめて非認知能力なので、これをやればよしというのはないんですが、先程のさかなクンの話のようにやりたいことを尊重して伸ばしてあげる、というのが親としては大切だと思います。

山﨑:非認知能力は大人になってからでも身につけられるんですか?

江口:はい、人に言われたことをやるのではなく、自分が本当にやりたいことを見つける。あとは、色々な人に会うことも大事だと思います。

「自己肯定感」が高い子はチャレンジができる

山﨑:もうひとつ最近話題になっているのが「自己肯定感」。世界の中で日本人は特に自己肯定感が低いと言われますが、そもそもなぜ自己肯定感を高めることが大切なのか、そしてどうやって身につけたらいいのか教えてください。

江口:自己肯定感が高いとチャレンジができるんです。自己肯定感が低いと「どうせ自分がやってもだめだから……」と一歩が踏み出せないんですよね。どのように身につけたらいいのかというと、まずは子どものありのままをあまり否定をせず、認めてあげる。親が「大丈夫だよ」と子どもに伝えることが大事だと思います。

夫婦関係はどう進化させるべき?

​鉄崎:さらには夫婦関係についても書かれています。子どもができると、夫婦関係は変わります。このコロナ禍の影響もあって夫婦の関係が変わった、ということもあると思います。江口さんは、これまで多くの方を取材されてきて、夫婦の関係はどう進化させていくのがいいと思いましたか?

江口:難しいですよね。やはり話し合いですかね。普段忙しくしていても、たまには時間をつくってカフェに行ってみるとかもいいと思います。

子育ては人材育成そのものだと思います。子育ての大事なことを知っていくと、子育てをしていない人でも会社で部下や新人の育て方が上手くなったり、コミュニケーション能力が高まったりということがあります。子育てをしている人はもちろん、していない人にもぜひ読んでいただきたいです。
今回、お話をうかがったのは……江口祐子さん
12年間、子育て・教育雑誌「AERA with Kids」に携わり、そのうちの3年間は編集長をつとめる。これまでに取材した教育者、経営者、起業家の数は700人以上。現在は、エディットプラン合同会社の代表として、企業のPR活動、出版プロデュースをしている。

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