
ヤマハ発は、クラッチ操作を不要にする自動変速機構として搭載モデルを拡充している「Y―AMT」を売り込んだ。クラッチレバーやシフトペダルをなくし、左ハンドルに装着した小さなシフトレバーを押すだけでギヤチェンジできる。複雑な変速操作の負担を軽減し、低速走行時の安定性向上などにつなげる。今夏以降に国内発売するスポーツツアラー「TRACER9(トレーサーナイン)GT+」のY―AMT搭載モデルが注目を集めた。
人気が高い原付二種クラスのスクーター「ファツィオ」も参考出品し、今秋以降に日本市場に投入する計画を発表した。
スズキは、欧米などで4月以降に販売開始する新型「DR―Z4S」「DR―Z4SM」、開発中の折りたたみ電動モペッド「e―PO(イーポ)」を参考出品した。モペッドは原付一種相当でフル電動走行に加えて、ペダルをこいで電動アシスト自転車のように使うこともでき、新たな移動手段として注目されている。
二輪クラッチ最大手のエフ・シー・シーは、クラッチレバーを従来より軽い力で引ける「A&Sクラッチ」を前面に出した。大型バイクでもクラッチ操作が容易になるという。発進時のクラッチ操作が不要になるシステムも紹介した。