
調査は昨秋、富士山の来訪者管理計画にマナーを測る指標を追加するかどうかを検討するために初めて実施した。山小屋41カ所の管理者38人のうち33人(吉田11人、富士宮8人、御殿場3人、須走11人)が回答した。
昨夏の登山者のマナーを「許容できない」「やや許容できない」としたのは全体の22%。ルート別では吉田45%、本県側は9%(富士宮0%、御殿場33%、須走11%)だった。「許容できる」「やや許容できる」としたのは全体の54%。吉田54%、本県側50%(富士宮50%、御殿場33%、須走66%)だった。
新型コロナウイルス感染拡大前と比較して改善した行動やマナーが「ある」と答えたのは44%で、56%が「ない」と回答した。吉田は「ある」27%、「ない」73%だったのに対し、富士宮は「ある」63%、「ない」38%と、対照的な傾向を示した。御殿場は「ある」33%、「ない」67%、須走は「ある」50%、「ない」50%だった。
複数回答で、改善内容を聞くと「夜間登山者の減少」が7件で最多、「ごみ捨ての減少」6件、「その他」4件と続いた。一方、改善しなかったのは「全体的に」「ごみ捨て」が4件、「夜間登山」も2件あった。改善すべき行動と行為者を尋ねると、ごみ捨てが最多で8件、軽装7件、野宿と登山ルール違反が4件ずつだった。