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祝・世界遺産登録10周年!サクヤちゃんと「はじめての富士登山」してみた【2023年夏】

突然ですが、みなさんは富士山に登ったことがありますか?

2023年は富士山世界遺産登録10周年記念イヤー!

静岡に住む者として、一生に一度は登りたい…という思いをずっと抱えていた私ですが、この夏、スタッフ小松原/やまねの二人で富士登山にチャレンジすることができました!

富士山の頂上には、静岡新聞・静岡放送公認Vtuber「木乃華サクヤ」ちゃんが住んでいるので、一緒におうちまで案内してもらいました!
登山したのは2023年の7月ですが、今後登山を考えている方の参考になればと思い、レポートを掲載します!

※開山時期以外の登山や弾丸登山、軽装での登山は絶対におやめください!

山をナメるな!〜準備編〜

初めての富士登山ということで、準備は万全に!と思っていたところ、静岡県の「富士宮山岳会」前会長の工藤誠志さんにインタビューをさせて頂くことができました。

工藤さんがご紹介されていた、最低限必要な装備は以下。
登山用品は高価なイメージがありますが、調べると、レンタルができるお店や安価なものもあります。

こちらの準備に加え、山小屋の予約などを行いました。

インタビュー記事はこちら>>>はじめての富士登山!どんな準備が必要ですか?富士宮山岳会・前会長の工藤誠志さんに聞きました

また、水と食料も忘れずに! スタッフ小松原&やまねはそれぞれ500mlのペットボトルで4本ずつの水と、ゼリー飲料、飴、歌舞伎揚げなどの食べ物を持っていきました。

山小屋で水を買ったり、食事をしたりすることもできますが、標高が上がるとお値段も上がるほか、山小屋によっては営業時間が短く、時間帯によっては閉まっている場合もあるため、ある程度は持参していくことをおすすめします。

山に身体を慣らそう!〜前泊編〜

今回登るスタッフ・小松原/やまねの二人は普段からスポーツの習慣がなく、工藤さんにオススメしていただいたランニングなどをすることも考えていましたが、時間の関係で二人ともトレーニングをあまりできずに挑むことになってしまいました…。

そのため、高山病予防を目的に、標高1400mほどの富士宮口行きシャトルバス乗り場のある広い駐車場にて車中泊を行い、高さに身体を慣らしてから登山を行いました。

いよいよ出発!〜登山編〜

翌朝、富士宮口行きのシャトルバスに乗るため出発!
サクヤちゃん:「緊張とわくわくが入り混じったお二人と合流! サクヤはいつも空を飛んで富士山まで帰っているので、登っての帰宅は久しぶり! お二人ともしっかりと準備をされていて、気合も十分! 頑張って登りましょうね!」

シャトルバスに乗って五合目まで到着。五合目には売店があり、富士山バージョンの「ちいかわ」なども売られています。かわいい!
<1日目 9:00>「富士宮口」の五合目からいよいよ出発です!
ふもとのほうの森ではシカや熊などの動物もたまに出没するそうですが、標高が高くなっていくにつれ木が少なくなり、鳥や虫などの生き物と遭遇すること自体も少なくなっていきます。

こちらは七合目付近。山の天気は変わりやすいといいますが、この時はちょうど良く晴れに! 高い山に囲まれ、小さな草花が茂っている様子は「ハイジ」に出てくる山の景色のよう。山の斜面で記念写真を撮る人や、絶景を見ながら一休みする人も沢山いました!

景色は綺麗なのですが、気圧の関係か少し頭が痛くなってきたため、この辺りから約30分ごとに休憩を入れるようにしました。

サクヤちゃん:「富士登山にあたっては『無理をしない』が一番! 疲れて事故に遭わないように、体調に気を配りつつ、スタミナや体力をキープしながら進むのが正解です。ゆっくりと進みましょう!」
富士山には、荷物運搬用などに使われるブルドーザーの通り道もあります。夜間は看板が見えづらく、この道に迷い込んで遭難してしまう人もたまにいるそうです。
エスパルスのJ1復帰祈願のため、エスパルス仕様で登山するお二人も!(許可を頂き、写真を撮らせていただきました。)

途中から、さらにどんどん道が険しくなってきます。ゴツゴツした不安定な道を登ることになるため、手袋をつけていないと危ない雰囲気。

また、標高が上がるほど気温は下がり、霧に包まれたときには夏でも冬のような寒さになります。

たまに「Tシャツ・短パン・スニーカーで富士登山をする人がいる!」という話を聞きますが、絶対にやめたほうがよいと身をもって感じました。
想像以上に険しいところだな〜という驚きの連続の中、一歩ずつ進みます!

<1日目 17:00> 宿泊予定の山小屋のある、九合目に到着! ゆっくりペースの登山だったため、高山病にならずにすみました。

宿泊したのは九合目の「万年雪山荘」。登山の一ヶ月ほど前に山小屋を予約しようとしたところ、個室が全部埋まっていたため、やむなく予約したのが定員約5人の相部屋を前提とした部屋だったので、小松原/やまねの二人に加え、知らない男性客二人連れと同じ部屋(鍵なし)で寝ることに。

今回は二人連れで宿泊したのでまだ安心でしたが、知人のいない中、一人で宿泊する状況になると少し不安になるかも!?と思いました。

静岡新聞「富士山臨時支局」記者さんたちにも美味しいと評判のハンバーグ丼とカレーを夕ご飯にしました。寒さで凍えた体に染み渡ります…。
サクヤちゃんはうどんをぺろりと食べた後、もっと何か食べたいと呟きメニューを見つめていました。
サクヤちゃん曰く「やはり山の上は涼しいので、お腹をある程度膨らませて体をあったかくするのが大事です!」とのこと。

シャワーなどはないので、事前に用意していたウェットシートで全身を拭いてから就寝。コンセントがあるかと思っていたところ部屋にはなく、スマホが充電できず、「モバイルバッテリーを持ってくればよかった…」と後悔しました。富士山では水も電気も貴重なのです。

朝方になると周りがざわざわ…。
起きて外に出るとご来光待ちの人でいっぱい! 綺麗な朝日を見ることができました。

サクヤちゃん:「天気が良くて無事ご来光を見ていただくことができました。富士山からならではの朝日は神聖かつ特別感があり、皆さんの感動のお顔と声がその場に広がっていました!」

<2日目 7:00> ご来光を見たあと、一旦仮眠をしてから、山頂を目指していきます。
山頂を目指す途中に見える崖の間には、夏で解けない「万年雪」が! 綺麗だな〜と思いつつも、この辺になると登山道はほぼ「岩」や「崖」のようなもの。

「ここから落ちたら死ぬかも…」と思う場面が多く、一歩一歩慎重に登っていきました。夜間の登山を予定している方は、ライトをお忘れなく!
雲を上から見ることができる場面も。飛行機に乗ったときのような景色を直接見られるとは感激です!
サクヤちゃん:「もうちょっとだよ〜!」

山頂近くまでくると身体もヘトヘトですが、てっぺんに近づいたことがわかるとテンションが上がります!

ついに山頂へ!!!

<2日目 9:00> ついに山頂へ到着!


山頂には綺麗な神社と山小屋、郵便局などがあり、各登山口から登ってきた人たちが集まっています。

外国人、大人、こども、様々な人たちが集まっている空間は、霧に包まれていることもあってか、異世界のような雰囲気…。

山頂で写真を撮りたかったのですが混んでいたので、火口付近で記念撮影!
おつかれさまでした〜!

サクヤちゃん:「いらっしゃいませ! とうとうサクヤのおうちまでたどり着きました! 初めての富士登山はかなり大変だったかと思いますが、サクヤのおうちまでご案内できて楽しかったです!また是非来ていただきたいのと、この記事を読んだ皆様にもご無理のない範囲で遊びに来ていただけるととても嬉しいです。」

そして帰り道へ…

と、サクヤちゃんとは頂上でお別れしましたが、スタッフは御殿場口から下りて宝永山経由で富士宮口まで行き、シャトルバスを使って元の駐車場まで戻り、そのまま帰りました。

前泊した分も含めると、二泊三日の富士登山となりました! ゆっくりな日程でしたが、そのためか高山病になることもほとんどなく、安全で楽しい登山をすることができました。弾丸登山ではなく、合間合間にしっかり休んだことが良かったようです。

「はじめての富士登山」どうだった?〜感想編〜

運動不足もあり、登山後3日間は両脚の筋肉痛に悩まされましたが、高山病にならなかったことや、事故やケガがなかったこと、天気に恵まれたこともあり、本当に「登ってよかった!」という感想を持ちました。

今回は富士宮口からの登山でしたが、次回は山梨側か、御殿場口からの登山にもチャレンジしたいなと思います。

いつかは登りたい!と思っている人には、ぜひおすすめします。(可能な限り万全な準備をすることをお忘れなく!)

文:小松原みほ

静岡新聞SBS有志による、”完全個人発信型コンテンツ”。既存の新聞・テレビ・ラジオでは報道しないネタから、偏愛する◯◯の話まで、ノンジャンルで取り上げます。読んでおくと、いつか何かの役に立つ……かも、しれません。お暇つぶしにどうぞ!

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