
富士山の山開きを前に、静岡県警と消防の山岳救助隊が合同訓練を行いました。山岳救助隊は「命を守る判断をしてほしい」と呼びかけています。
7月10日の山開きを前に、富士山富士宮口周辺で行われた救助訓練。毎年行われていて警察・消防の山岳救助隊、11人が参加し連携の確認を行いました。
「意識あり、立てるけど厳しい」
隊員らは、遭難者を見つけると体調やケガの有無を確認し、背負って運び出しました。
<東部総局 伊部桜輔カメラマン>
「いま、外で動けなくなっていた人が山小屋に運び込まれてきました」

2024年、富士山では遭難者が相次ぎ、開山から1週間で4人が亡くなりました。2024年の1年間で、遭難者の数は70人(前年比15人減)で、そのうち死亡者数は10人と前の年の2倍でした。県警によりますと、遭難者の多くは「転倒」や高山病などの「病気」が大きな割合を占めているということです。
<富士宮署山岳遭難救助隊 山本健司隊員>
「富士山は高山で強雨の時もありますし暴風が吹くときもあります。悪天候の時に登山をすると命の危険になってしまうので山頂よりも命を守る判断をしてほしい」
安全な登山のために十分に天候に注意し、無理のない行動が必要です。