
静岡県伊東市の田久保真紀市長が就任後に始めた「市長と語る会」について伊東市は今後の集会をすべて中止すると8月21日に発表しました。一方の市民からは「対話は必要」と言う声が多く聞かれました。
<伊東市 田久保真紀市長>
Q.市長と語る会が中止になったんですが、今後市民と語る機会を設けるつもりはありますか?
「おはようございます」
報道陣には挨拶だけで、中止となった「市長と語る会」についての質問には答えませんでした。
<田久保市長>
「最優先の課題たくさんあるんですが、常に常に市民と一緒にやっていく姿勢を打ち出して行きたいと思っています」
選挙の公約で市民と対話を重視する姿勢を示した田久保市長。市長就任後始めたのが、「市長と語る会」でしたが、学歴詐称疑惑が問題となって以降、開催は相次いで中止に。そして21日、残る全ての開催分を中止にすることを決めました。
秘書広報課によりますと、中止の理由は防犯上の懸念です。市長に対する殺害予告や爆破予告が相次ぐ伊東市。市はこうした状況を踏まえて各地域の区長や田久保市長と相談し不特定多数が集まる場の安全が確保できないと判断したということです。
しかし、市民からは「対話は必要」と言う声が多く聞かれます。
<伊東市民>
Q.市民の声を市長が聞く機会は必要ですか?
「絶対必要ですね」
「(田久保市長が)市民の声を吸い上げていくような事を公約で言ってたじゃないですか?当然市長ならばね、今の市長じゃなくても市民の声は聞くべきだと思う」
市によりますと現時点では代わりの機会を設ける予定はなく、今後の対応は未定としています。「市民との対話」をどう実現するのか。公約と現実が乖離し始めています。