「現地でスムーズに入山いただけるのが一番」迫る富士山静岡県側の山開き...登山口の現地スタッフ研修会 山頂目指す『玄関』で丁寧なおもてなしを

富士山静岡側の山開きまで6月26日で2週間です。静岡県御殿場市では、2025年から始まる入山料の徴収などを担う登山口の現地スタッフを対象にした研修会が行われ、本番に向けた準備が進んでいます。

<研修会>
「世界遺産富士山の有する顕著な普遍的を保全し、後世に引き継ぐこと、ここまでをご存じの方はいらっしゃらなかったと思います」

6月26日に開かれたのは、富士山の富士宮口と御殿場口の5合目で受付業務をするスタッフ向けの研修会です。

静岡側の富士登山では、2025年から「Eラーニング」などの事前学習や、1人4000円の入山料の徴収、規制時間帯に入山する場合の山小屋への宿泊が義務化されます。(午後2時~翌日の午前3時)

また、登山者は原則、事前に届け出をして登山をする際に入山証を提示しなければいけません。

<スタッフ役>
「事前登録はお済みですか?」
<登山客役>
「はい、してあります」
<スタッフ役>
「では、QRコードを見せてください」
<登山客役>
「はい。こちらになります」
<スタッフ役>
「では、認証致します。ではリストバンドをお渡しします」

7月10日の山開きを前に、スタッフはQRコードを読み込む作業を確認。現地でよりスムーズに入山料を徴収するためクレジットカードやQRコードでの決済方法を学びました。

<研修を受けたスタッフ>
「ご年配の方は、電子機器の扱いが慣れていない部分があると思うので、しっかり説明をして理解していただきたい。登って良かった、また登りたいと思ってもらえるようにしたい」

この研修は1日かけて行われ、外国人の登山者向けに翻訳機の活用も学びました。

<静岡県富士山世界遺産課 池ヶ谷達也班長>
「できるかぎりアプリに登録いただいて、現地でスムーズに入山いただけるのが一番かと思う。今回受付小屋というのは一番、皆さんが通る玄関になりますので、玄関のところで丁寧なおもてなしをしてもらうために研修を生かしてもらえれば」

大きく変わる2025年の富士登山。より安全で楽しい登山となるよう準備が進んでいます。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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