富士山の安全な登山や適正な利用につなげるための協議会が3月26日、静岡県長泉町で開かれ、2025年夏山シーズンのオーバーツーリズム対策について共有しました。
富士登山をめぐっては、観光客が集中する特定の時間やルートで混雑が発生することや夜通しで山頂を目指す危険な弾丸登山などが問題に上げられています。
26日の協議会には、静岡・山梨両県の関係者や環境省の担当者などが出席し、2025年夏山シーズンの富士登山のオーバーツーリズム対策パッケージがまとめられました。
今回の改訂では、すべての登山ルートで、入山時間帯を制限することや1人4000円の入山料を徴収することなどが新たに盛り込まれました。
<環境省関東地方環境事務所 神谷洋一所長>
「静岡県と山梨県の条例に基づく規制の対策ということで、関係者が協力してこの制度を周知してしっかり運用していくということで今年の富士登山を快適にできるように万全を期していきたい」
静岡県は対策によって、“世界遺産”富士山の価値を感じられる登山にしてもらいたいとしています。