「連携をもっと綿密に」課題山積の富士山 静岡県の特別委が登山口や山梨県の取り組み視察へ 山梨側では『富士山レンジャー』が登山者制限をリハーサル

富士山の保全を推進するため6月17日、静岡県議会の特別委員会が開かれ、県内の登山口や山梨県の取り組みを視察する方針が決まりました。

山梨県側では、登山者を規制するためのリハーサルが行われるなど7月の開山に向けた準備が進んでいます。

<富士山保全・適正利用推進特別委員会 良知淳行委員長>
「富士山の世界文化遺産としての文化的・普遍的な価値の普及啓発とその価値をふまえた活用策について調査を進めていきたい」

17日に開かれたのは富士山の保全やオーバーツーリズムの対策を検討する県議会の特別委員会です。富士山では、弾丸登山やマナー違反のほか閉山期間の遭難が相次ぐなど課題が山積しています。

<富士山レンジャー>
「天候が崩れる予報が出ていて、皆さんの格好が気になって声をかけた」

<登山者>
「いつもこれなの」
「大丈夫、いけます」

<富士山レンジャー>
「一番大事なのは皆さんの命。今のままの格好だと通すことはできない」

山梨県側では、7月1日の山開きを前に、登山者を制限するリハーサルが行われました。登山者への安全指導などを行う「富士山レンジャー」は靴や雨具の用意など十分な装備がないと判断した場合、5合目の通過を拒否する権限が与えられるなど対策を強化しています。

静岡県議会の特別委員会では8月に静岡県側の3つの登山口や地元の自治体の状況を調査し、9月には山梨県の環境保全の取り組みなどを視察する方針を決めました。

<良知委員長>
「連携をもっと綿密にしていかなければといけないという点では、静岡県と山梨県と地域の自治体に伺って、意見交換させていただければ」

特別委員会は視察の結果や関係者からの意見聴取をふまえ、2026年2月の県議会に向け報告書を作成する方針です。

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