伊豆の国市返礼品の天然水 事業者が製造販売停止 ふるさと納税の3割 市、対応に追われる

 伊豆の国市のミネラルウオーター製造販売業「エムアイファクトリー」が4月に事業を停止したことが、13日までの関係者への取材で分かった。同社がふるさと納税の返礼品として登録していた天然水は、同市への寄付金額の約3割を占めていて、市職員は対応に追われている。
 同市への寄付総額は2022年度が約4億3500万円、23年度が約4億5千万円、24年度が約4億6700万円と年々増加していた。返礼品の天然水は22年度に約1億7千万円を集めるなど、直近3年の寄付総額のうち、すべての年度で約3割を占める人気商品だった。25年度も約2千万円のうち、約850万円(約43%)を集めていた。
 市商工課によると、ふるさと納税サイトでの受付を停止したほか、現在返礼品未発送者を把握し、返金や変更の対応を取っている。手続きが必要となる寄付者は250件程度となる見込み。担当者は「寄付者に真摯(しんし)に対応したい。その後になるが、新たな主力商品の育成も考えなければ」と話す。

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