「服装の変化」で従業員の“働きやすさ”向上へ…物流会社は機能的な作業服 バス運転士はポロシャツ制服 静岡県内でも

「服装の変化」を通じて、従業員の“働きやすさ向上”を目指す企業が今、静岡県内でも増えています。物流会社は半世紀ぶりに作業服を本格リニューアル、鉄道会社はバスの運転士に「ポロシャツ」の制服を導入です。

<LIVEしずおか 滝澤悠希キャスター>
「県庁の産業政策課です。最近暑い日も増えてきましたが、皆さん、軽装で仕事をしていますね」

静岡県はこれまで、5月上旬から10月末までと期間を定めていた職員のクールビズを、2025年度から“通年”で実施。その狙いは。

<県人事課 黒田慎治人事班長>
「業務を効率的に快適に進めるためには、職場環境を整えることを必要だと思うので、軽装化もその取り組みの1つ」

“服装の変化”による働きやすさの向上は今、県内のさまざまな場所で進められています。

物流会社の鈴与は新たなデザインの作業服を発表。本格的なリニューアルは実に半世紀ぶりです。スタイリッシュなデザインで、特に意識したのが「機能性」。実際に夏用の作業服を着てみると。

<滝澤キャスター>
「まず思うのが軽い。着ているっていうのもそうなんですけど、羽織っているっていう感覚に近いかもしれません。通気性もいいですかね。熱がこもりにくい印象なので、これから夏場にいいかもしれません」

全社員、約1100人にアンケートを取るなどして、2年ほどかけて製作しました。

<鈴与経営企画室広報チーム 亀山圭孝さん>
「しっかり声を聞いて、色々な部分のポケットを増やしたりとか裾を長くしたりとかも含めてリニューアルした。自分たちで選んだ作業服ということで、誇りを持ってモチベーションになるように働いていただければ」

静岡県西部を中心に走る「遠鉄バス」。運転士の制服について、これまではワイシャツ姿が一般的でしたが、5月から「ポロシャツ」を導入しました。

<遠州鉄道 上平貴洋乗務員>
「運行中に車いすのお客様もいらっしゃるので、それなりに体を動かす。ポロシャツになったおかげで、もう少し楽に常務ができるかな」

2月からは指定のサングラスの着用を認めたほか、6月からは健康意識向上を目的に月額8000円の手当を支給。多角的に運転環境を整えています。

<遠州鉄道 管理課 安間祐輔副課長>
「動きやすさや暑さ対策など、働きやすさをより快適に1つでもやっていくことが、運転手不足の解決や公共交通の維持につながってくると思うので、一つずつ地道に取り組みたい」

「異常気象」が頻発し、社会の仕組みが目まぐるしく変わる昨今。服装などさまざまな面でそこに順応していくことが求められます。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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