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溶接技術と魅力形に アイアン家具/笙磨溶接(湖西市)【静岡ものづくり最前線】

 工業製品の溶接で培った技術と経験を生かし、2023年からオーダーメードのアイアン家具製作を本格化した。「アイアン工房Shouma」のブランドを立ち上げ、溶接の魅力を広めようとイベント会場で子ども向け体験ブースの出展にも取り組む。

鉄と木材を組み合わせた「おやこベンチ」
鉄と木材を組み合わせた「おやこベンチ」

 家具は顧客の要望に合わせ設計し、これまでに折り畳みテーブルや傘立て、大型犬用ケージなどを製作した。「バラバラの部品を自由に付けられるのが溶接の楽しさ。鉄の素材はおしゃれな雰囲気ながら、レザーや木など異素材との組み合わせで温かい雰囲気も出せる」と事業を立ち上げた笹瀬優介専務(34)は語る。
 23年は受注生産の自社製品として「おやこベンチ」も開発した。高さ約40センチと幼児も足を付けて座れる小ぶりなサイズだが、鉄のフレームのため大人も一緒に座ることができる。背もたれに寄りかかっても倒れにくい形を追究した。
 工場の一角に工房を設け、溶接の体験教室も開く。キャンプ用品などを作る体験は3300円(税込み)、DIY向けの機材貸し出しは1時間5500円(同)~。溶接のみの体験は20分1650円(同)。笹瀬専務は「子どもの喜ぶ姿などで直接反響をもらえるのがうれしい」と話す。

 企業情報 湖西市鷲津946―102。2001年創業。従業員4人。
 

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