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アスリートに「藤枝ジェラート」脂質など栄養面配慮 元女子サッカー杉山さんら

 元女子サッカー選手で藤枝市地域おこし協力隊の杉山祐香さん(34)が、アスリート向けジェラートを開発した。自身の現役時代の経験から、脂質などの栄養面に配慮したデザート作りを企画。元選手や地元ジェラート店なども協力し、藤枝発の“アスリートスイーツ”が完成した。

アスリート向けのスイーツ「藤枝ジェラート」を開発した杉山さん=藤枝市
アスリート向けのスイーツ「藤枝ジェラート」を開発した杉山さん=藤枝市

 杉山さんは藤枝順心高の主将として2006年、全日本高校女子サッカー選手権で初優勝した。その後も国内外でプレーを続け、21年に現役引退。昨年5月から同市の地域おこし協力隊としてサッカー振興に尽力している。
 開発のきっかけは、藤枝西高で同大会3位に輝いた元女子サッカー選手の斉藤希さん(39)との縁だった。静岡市でアスリート向けの食堂「BASE TABLE」を運営する斉藤さんと「アスリートのためのおいしいデザートを作りたい」と意気投合。5月、2人が高校時代を過ごした藤枝をテーマにしたジェラート作りに着手した。
 サッカーJ2の藤枝MYFCのユニホームなどをイメージし、藤と白の2色を展開。藤枝市のジェラート店「ジェラトゥッティ」が監修し、鉄分やビタミンなどが豊富なアサイー味と砂糖不使用の甘酒を使ったミルク味に仕立てた。
 斉藤さんは「アサイー味は脂質ゼロ、ミルク味は甘酒のブドウ糖とアミノ酸が疲労回復に最適。おいしく食べてもらえる味に仕上がった」と話す。杉山さんは「現役時代、甘い物は脂質が気になって控えていた。サッカーのまち藤枝ならではのスイーツとしてPRしていきたい」と意気込む。
 「藤枝ジェラート」として10月中旬からジェラトゥッティや同市内のカフェなどで販売予定。冷凍自動販売機の設置を目指し、9月末まで静岡新聞社などが運営する「しずおかMIRUIプロジェクト」で支援を募っている。
 (経済部・垣内健吾)

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