テーマ : 新商品・新技術

水素で走るゴルフカー ヤマハ発子会社、米で初公開

 ヤマハ発動機は25日、米子会社が二酸化炭素(CO2)を排出しない水素エンジンを搭載したゴルフカーのコンセプトモデルを開発したと発表した。26日まで米フロリダ州で開催されているゴルフ業界最大級のイベント「PGAショー」で世界初公開した。

水素エンジンを搭載したゴルフカーのコンセプトモデル「DRIVE H2」
水素エンジンを搭載したゴルフカーのコンセプトモデル「DRIVE H2」

 開発したのは、米国でゴルフカー販売を行うヤマハゴルフカーカンパニー。ヤマハ発によると、ゴルフカーへの水素エンジン搭載は世界初という。
 コンセプトモデル「DRIVE(ドライブ)H2」は、米国を中心に世界各地で販売している4人乗りゴルフカーをベースにした。水素エンジンは、ゴルフカー用に自社開発した。車両には25リットルの気体用高圧水素タンク2本を運転席の下と後部座席の背面に配置した。
 ヤマハ発はこれまでに、水素エンジンを使った発電機やROV(四輪バギー)の試作機を発表した。脱炭素化に向けて電動化を進める一方で、既存のガソリンエンジンの知見を生かせる技術として、主力の二輪車やマリン製品への搭載も視野に水素エンジンの研究・開発を進めている。
 (磐田支局・八木敬介)

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