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相乗りオンデマンドタクシー 藤枝で実証運行開始 AIで最適ルート検索

 藤枝市で1日、予約してタクシーに乗り合うAIオンデマンド交通「ふじえだmobi(モビ)」の実証運行が始まった。静鉄タクシー(静岡市駿河区)とサブスク型相乗りモビリティサービス「mobi」を運営する「Community Mobility」(東京)が事業主体となり、移動のスタイルを変える新たなサービスの有効性を12月31日まで検証する。

実証運行を開始した「ふじえだmobi」で使用する車両=JR藤枝駅南口
実証運行を開始した「ふじえだmobi」で使用する車両=JR藤枝駅南口

 新たなモビリティの導入によるJR藤枝駅周辺の回遊性の変化や、交通手段のマイカーから公共交通への移行の可能性について研究する。運転手を含め最大10人乗りの車両2台を用意した。人口が集中する同市青島、高洲両地区(一部地域を除く)と市役所、藤枝総合運動公園、蓮華寺池公園などをエリアとし、乗降場所は計273カ所。AIで最適なルートを検索し、効率良く運行する。
 料金は大人500円、小学生以下の子ども250円。スマートフォン専用アプリを使えば、乗り放題や乗車回数を選べる各プランを購入できる。地元商業・観光事業者らと協力し、アプリから地域協賛クーポン券も発行可能とした。
 藤枝駅南口で開業式が行われ、静鉄タクシーの根来晃司社長は「1人でも多くの方に利用してもらい、今後の新しい地域交通を協議していくための材料となる利用データや意見をいただくことが目的」だと説明した。北村正平市長は「市民生活の課題解決に資する取り組み。強力にバックアップしたい」と期待。関係者は試乗して乗り心地を確かめた。
 運行は午前7時~午後10時。予約、問い合わせは午前10時~午後7時にmobiカスタマーサポート〈電050(2018)0107〉へ。

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