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静岡新聞教育文化部

【浜松市美術館の「みほとけのキセキⅡ ―遠州・三河のしられざる祈り―」展】裏テーマは「寺院と美術館の信頼関係」

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、12月3日まで浜松市中区の市美術館で開催中の「みほとけのキセキⅡ ―遠州・三河のしられざる祈り―」展。

3年半前の企画展の続編。小展示室や通路も使い、環浜名湖に保存された仏像約50点をこれでもかと見せる。「通常は非公開」「寺外初公開」との「肩書き」が付く像も多く、寺と美術館の信頼関係がうかがえる。前回同様、インスタレーション的配置が特徴。応賀寺(湖西市)、宝林寺(浜松市)の四天王立像全8体が観覧者を取り囲む部屋は、自然に背筋が伸びる。定光寺(磐田市)蔵「千手観音立像」の38手の細かい造作に仏師の執念を見た。(は)

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