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静岡新聞教育文化部

【県立美術館の収蔵品展「版画でひもとく聖書と神話」】ヨセフの甲斐甲斐しさたるや

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、12月10日まで、静岡市駿河区の県立美術館で開催中の収蔵品展「版画でひもとく聖書と神話」。

聖書とギリシャ神話が主題の版画が60点。天地創造、出エジプト、キリスト受難など、著名な物語をデューラーらの作品でたどる。最大ボリュームのティエポロ(1727~1804)「エジプトへの逃避」は全24枚。生誕直後のイエスと母マリア、父ヨセフがエジプトにたどり着くまでを描く。輝きを放つ聖母子とともに、ヨセフの甲斐甲斐しさに注目。重たそうな籠を背負って歩き、母子が棕櫚の木の下で休む際もロバの世話にいそしむ。滅私の姿に胸打たれる。(は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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