【ベルナール・ビュフェ美術館の「いきもののかたち ビュフェの〝自然誌博物館〟」】観察眼と想像力

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、長泉町東野クレマチスの丘のベルナール・ビュフェ美術館で10月1日まで開催中の、ふじのくに地球環境史ミュージアム(静岡市駿河区)との共催企画「いきもののかたち ビュフェの〝自然誌博物館〟」。

ベルナール・ビュフェが描いた昆虫や動物のデッサン画が地球環境史ミュージアム提供の標本とともに並び、見比べて楽しめる。本来存在しない触覚が長々と延びていたり前足が頭から生えていたりと、ビュフェの描く昆虫には誇張や空想が織り込まれている。対して「平均棍」と呼ばれる微少な器官を描き入れるなど真面目な観察態度もうかがわせる。標本と絵の比較によってビュフェの緻密な観察眼と豊かな想像力を一度に体感できる。(マ)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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