浜松城を「もっと楽しむ」ための見学ポイント!大河ドラマ『どうする家康』の舞台へ

天守門の両側の鏡石に注目を!見事な石垣もチェック!


大河ドラマ「どうする家康」で話題の浜松城。家康公は29歳の時、浜松城に拠点を移し、17年間の若き頃を過ごしました。

家康公は、その時期に天下への足掛かりを築き、後の多くの城主も次々と幕府の要職になったことから、浜松城は「出世城」と呼ばれています。浜松城には観光ボランティアガイドの会が常駐しており、10時から15時まで城内を一緒に歩きながら解説してくれます。

1.先人の知恵が詰まった見事な石垣


浜松城の石垣は複雑な形状を持ち、全国的にもとても珍しく価値があるとされています。石材は市内の大草山・根本山・湖西市知波田産の珪岩(けいがん)で、浜名湖や佐鳴湖の水路で運ばれたと言われています。

自然の石を加工せず、そのまま積み上げる野面積み。大きな面を内側にして積まれており、隙間には飼石を入れて固定しています。背後には大量の栗石を詰めて強化するなど、多くの工夫がなされています。角部は長い石材の長辺と短辺を左右交互に振り分けて積む算木積みをしています。これも強度を重視した積み方です。

天守曲輪に残る石垣は、上半部だけに石が積まれており、鉢巻石垣と呼ばれています。随所に屏風折や出隅、入隅が見られます。これらの複雑な形状は、迫りくる敵に側面から攻撃を加えるためであり、死角をなくすことでより防御力を高めています。

2.歴史的興味が深まる天守閣と天守門


城内には家康公と城下町浜松にまつわる資料や武具などが展示されています。天竜杉を使って復元した高さ9.4メートル、幅11メートル、奥行き5メートルの巨大な天守門も見ものです。

​天守門の両側の鏡石は、城の壮大さや城主の権力を表しています。門の上にある櫓には武器や食料を保管し、籠城戦になった際に攻めてくる敵をここから弓矢や鉄砲で迎え撃つことができるようになっています。

中世から近世の浜松城時代を図解したマップもあるので、思いを馳せながら周辺散策も楽しんでみては?


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浜松城
住所:浜松市中区元城町100-2
TEL:053-453-3872

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