駿府城公園を訪ねる
天下人となった徳川家康が、人生の幕を閉じた駿府城。大御所時代の慶長期に大改修され、三重の堀に囲まれた本丸の中に、家康が住んでいた御殿や天守がありました。明治時代に内堀は埋め立てられ現在は中堀と外堀だけになりましたが、本丸堀や二ノ丸水路の一部が当時の姿そのままに残されています。
寛永12年(1635年)の火災で天守は焼失し、平成に入って東御門や坤櫓(ひつじさるやぐら)が復元されました。
平成28年に始まった発掘調査により、かつて駿府城に2つの異なる時代の天守台が存在していたことが確認されました。戦国時代末期(16世紀末)に築かれた駿府城の石垣が新たに発掘され、大御所時代の家康が慶長12年(1607年)に築いた石垣との違いを見ることが出来ます。天守を失った城跡は現在は公園となり、春にはおよそ500本の桜が咲き誇る花の名所となっています。
静岡市歴史めぐり まち噺し 今日のお噺しはこれにて。
静岡市の観光親善大使でもある春風亭昇太師匠の語りで、歴史や文化、特産品など、静岡市の魅力を紹介するミニ番組です。(毎週日曜日ひる12時54分放送)