語り:春風亭昇太
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用宗駅の北にある石部山。ここに、今川氏の時代から、駿府を守るための重要なお城がありました。それが持舟城です。この城は駿府の西に位置し、日本坂を越えて、駿府に入ってくる人々を監視する関所のような存在でもあった、と考えられています。
およそ75メートルの高さにある城があった場所に登ってみるとここに、駿府を守るための城が建てられた理由がよくわかります。江戸時代の古地図によれば、城の前までが入り江になっていて、ここは、良い港を作るのに適した場所でした。駿府に侵攻した武田氏は、持舟城を攻め落とし、その入り江を、武田水軍の拠点にしたと言われています。
その後、持舟城は徳川家康に攻め落とされ、城として使われることは なくなりました。入り江はやがて、シラスの水揚げで知られる漁港となり、現在、その周辺には、新たな賑わいを生み出す街づくりが進んでいます。
静岡市歴史めぐり まち噺し 今日のお噺しはこれにて。