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SBSテレビ 静岡市歴史めぐりまち噺し

徳川慶喜ゆかりの宝台院を訪ねる

2021年12月20日放送の「静岡市歴史めぐりまち噺し」は、宝台院を訪ねます。
語り:春風亭昇太

明治維新で始まった 近代日本。その日本経済の礎を築いたと言われるのが渋沢栄一です。徳川15代将軍慶喜の家臣だった渋沢が、慶喜の命を受け パリ万博を視察している最中に、大政奉還が行われました。

日本に戻った渋沢は、明治元年12月、静岡で謹慎していた慶喜とここ宝台院で再会します。宝台院は、徳川家康の側室で、二代将軍秀忠の母となった西郷の局の菩提寺です。戦国武将として 戦いに明け暮れる家康を支えた西郷の局は家康と共に駿府城に入り38歳で短い生涯を閉じました。家康は、天下を取った翌年、宝台院に30石の寺領を与え、自画像とともに、父・松平広忠より譲られた太刀を、寄進しました。秀忠は、母・西郷の局のために、大伽藍を立て法要を行いました。残念ながら、その大伽藍は、昭和15年の静岡大火で、焼失してしまっています。

白本尊と呼ばれる阿弥陀如来立像は、家康の守り本尊として、この寺にまつられています。徳川慶喜は、謹慎が解かれる明治2年までの一年間を宝台院で過ごしました。慶喜の望みもあったことから、渋沢は静岡に移り住み、近代日本資本主義の父としての第一歩を歩み出す事になります。

静岡市歴史めぐり まち噺し 今日のお噺しはこれにて。

静岡市の観光親善大使でもある春風亭昇太師匠の語りで、歴史や文化、特産品など、静岡市の魅力を紹介するミニ番組です。(毎週日曜日ひる12時54分放送)

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