駿府城の石垣のお噺し
駿府城は寛永12年(1635年)の火災で、天守が焼失してしまいましたが、石垣の一部は、徳川家康がいた当時の姿をそのままに残しています。
城の石垣の石は、藁科川沿いや長尾川沿い、そして大崩海岸から運ばれてきました。大御所時代の駿府城の建設は、家康が号令をかけ、多くの大名が力を結集した、天下の大事業でした。
大名たちは自分の功績を示すため目印として、運んだ石にしるしを刻みました。今も石垣に残る数々の刻印が、当時の家康の力を物語っています。
駿府城の中堀を遊覧船「葵舟」で巡れば、石垣のそこかしこに刻印を見つけることができます。葵舟の船上から見上げる駿府城址は、季節ごとに移り変わる四季折々の風景を見せてくれます。
静岡市歴史めぐり まち噺し 今日のお噺しはこれにて。
静岡市の観光親善大使でもある春風亭昇太師匠の語りで、歴史や文化、特産品など、静岡市の魅力を紹介するミニ番組です。(毎週日曜日ひる12時54分放送)