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SBSテレビ 静岡市歴史めぐりまち噺し

札の辻と駿府の城下町のお噺し

2022年8月14日放送の「静岡市歴史めぐりまち噺し」は、札の辻と駿府の城下町のお噺しです。
語り:春風亭昇太

江戸時代の初め、大御所・徳川家康の命によって整備された駿府の城下町。現在も静岡市の市街地にその名残を感じることができます。

七間町と呉服町の通りが交差する札ノ辻。札ノ辻の名は、江戸時代、ここに高札場があったことに由来します。高札とは、幕府の法令を庶民に知らせるため、奉行所が各地域の要所に設置した掲示板です。

当時の札之辻界隈も、商家が並び、多くの人でにぎわう場所でした。札ノ辻から駿府城に向かう通りの右手かつて奉行所があったところに、現在の静岡市役所があります。

そこから、外堀を東に進み、駿府城の表門である大手門を入った右側に、江戸時代、城主に代わって駿府城を管理する幕府の役人が詰めていた「駿府城代屋敷」がありました。大正14年、この場所に「静岡県立中央図書館葵文庫」が開館しました。江戸幕府の学問所の蔵書であった、豊富な洋書をはじめ、当時の貴重な書物がここに収められました。

昭和29年には、移転した葵文庫の跡地に「静岡市立青葉小学校」が建設され、「葵文庫」の時代と同じく、多くの子供たちがここで学びました。平成19年、青葉小学校は閉校となりましたが、令和5年に静岡市歴史博物館に生まれ変わり、新たな文化発信拠点としての歴史を刻んで行きます。

静岡市歴史めぐり まち噺し 今日のお噺しはこれにて。

静岡市の観光親善大使でもある春風亭昇太師匠の語りで、歴史や文化、特産品など、静岡市の魅力を紹介するミニ番組です。(毎週日曜日ひる12時54分放送)

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