ビジネス書作家に聞く「好かれる人」になるコツ
「好かれる人」になるコツ=人間力?
牧野:「好かれる人」になるコツって一言でいうと、人間力や人柄ですよね?岡崎:もちろんそうです。しかしオンラインがどんどん広がっていく中、なかなか人間力や人柄まで伝えていくのが難しいシーンが増えてきました。そのためちょっとしたテクニックを身につけたほうがよいかなと思います。
牧野:「好かれるスキルこそ最強」と岡崎さんの本に書かれていますが、まさにそういうことなんですね。
岡崎:同じ能力だったら、どちらかというと好きな人の方へ仕事を依頼したくなりますし、プライベートでも好きな人と付き合いたくなるというように、好かれると人脈が広がります。
牧野:好かれている人生のほうが、自分も周りもハッピーですよね。では「好かれる人」になるコツについて、実践の形で教えていただきます。
こんなときあなたならどうする?
牧野:会社や学校で「相手に改善をお願いする」場面では、お互いの関係性が悪くなりがちです。そのときの対処法や好かれ続ける方法はありますか。岡崎:クッション言葉を使ってください。つい正しいことを正しく言いたくなってしまいますが、「ごめんね、ちょっといい?」「言いたくないけど聞いてもらってもいいかな?」など、間にクッション言葉を挟んでほしいです。そうすることで相手は話を聞く準備ができるので、そんなに関係が悪くなりにくいです。
また時と場合によっては、害のない誰かのせいにするのも、カドが立たずに済みます。例えば事業者であれば、「ウチの税理士に怒られているんですよ」や「税務署から連絡が来ちゃって」とか。
牧野:カドを立たないように立ち回るのも、テクニックなんですね。次に、相手の話(例えば悪口)に同意できないけれど、「その場の雰囲気も壊したくない」と思ったら、岡崎さんならどうされますか。
岡崎:逃げます。「ごめん、電話が入ってしまった」「トイレに行きたくなってしまった」など、生理現象などのせいにするのがおすすめです。
牧野:高等テクニックですね。なるほど、これは今日から使えますね。
岡崎:悪口は、その場は楽しいかもしれませんが、誰も得をしません。自分は悪口を言っていなくても、一緒にいることで同意していると見られてしまいます。
牧野:そうですね!「クッション言葉」「誰かのせいにする」「逃げる」の3点、しっかり覚えました。人に好かれるために意識したほうがいいことも教えてください。
「好かれる人」になる2つのコツ
1.笑顔でいること
やはり誰もが笑顔の人には「素敵だ」「一緒にいたい」と思いますよね。2.完璧さを求めないこと
自分だって完璧な人間ではないので、人に完璧さを求めないことが大切です。正論を言って理論で勝っても、大切な人を失います。欠けている部分も含めてその人を受け入れ、良い部分を見てください。牧野:好かれようとすると好かれたいオーラが出てしまい、それが敬遠される原因にはならないでしょうか。
岡崎:好かれたいと思って八方美人になるからなんです。誰にでもいい顔をしようとすると、「謙虚そうな顔」「まじめそうな顔」「強そうな顔」など、いろんな顔の使い分けが必要になります。そうなると「こいつは何者なのか?!」と信用されません。
牧野:好かれる人=八方美人ではないですか?
岡崎:違います。自分の個性を大事にし、自分の考えを持ち、自分がちゃんとあることが大切です。自分が好かれたい人に好かれるためには、一番大事なことなんです。
牧野:人の話を聞く時に心がけることを教えてほしいです。
岡崎:セルフトークをしないことです。我々は、頭の中で人の話を聞きながら次にどんな話をしようか考えています。目の前の人の話に集中することが一番大切なんです。
牧野:私は仕事柄、セルフトークが癖になってしまっています。それを止めるコツはありますか。
岡崎:仕事以外の場面では、目の前の人の話を聞くことを楽しんでください。そして口角を上げてください。笑顔でいると楽しくなり、さらに集中力も上がりますよ。
牧野:大変勉強になりました。岡崎さんありがとうございました。
今回お話をうかがったのは……岡崎かつひろさん
研修講師/作家。一般社団法人ジャパンスピーカーズビジネスカレッジ認定講師。研修講師をはじめ著作活動、日本最大の出版イベント「全国出版オーディション」主宰、20-30代若手人材育成など活動は多岐にわたる。著書7冊、最新書籍は『お金に困らない人が学んでいること』。
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