投資トラブルの現状は?
菊池:連日さまざまな情報が出ているTKOの木本武宏さんの巨額投資トラブルですが、7億円ともいわれていますよね。木本さんが話す時はいつなのかとずっと言われていたのですが、8月1日に「お詫び」と題した文章を発表したんです。会見を行うのではないかという話だったのですが、文章という形で騒動後初めて気持ちを発表しました。その文章を見ると、7つの項目を挙げて現在の状況などを説明しているんです。その内容をまとめると、木本さんが出資した投資家は2人いて、FX(外国為替証拠金取引)投資をしているA氏、不動産投資をしているB氏です。その2人に、木本さんと知人らを含めた方たちが億といわれる金額を出資していたということなんです。「お詫び」の文章では出資金額は伏せているんですが、一部で言われていた仮想通貨関連の投資は一切ないということです。また、A氏もB氏も金融庁に登録していない無登録業者と判明してるそうです。気になる木本さん以外に関わった人は誰なのかという質問には、一切お答えできませんということです。
今回の文章の中で、木本さんの気持ちが垣間見れた部分がありました。木本さんが返金しているのはやっぱり関わっているのではという声も上がっているのですが、これに関して、この騒動が明るみに出てTKO木本が関与していると報道されるのが怖かったので、「お金を出した人に自分が立て替えて返せば事態が収束してこの騒動が世に出ないのではないか、この騒動がバレないのではないか」と思って立て替えてしまったと。「私の弱い部分でプライドを張りすぎて、いい格好のままの自分を見せていたかったという悪い部分がこのような事態になってしまいました」と説明しているんです。
返金に充てているお金に関しては、自分の資産を売却してお金を作ったり、親戚や知人にもお金を借りたりしているそうです。
牧野:親戚に頭を下げているということは、自己資金はほぼ底をついている状況が想像されますね。
菊池:7億円といわれている金額を全て木本さん個人で返金というのはかなり難しいと思います。今後については、A氏とB氏の双方と代理人弁護士を通じて返金交渉をしていて、双方から返金計画が提出されたそうです。FXをやっているA氏の計画は到底納得いくものではなく、一部報道では100年超の計画だったそうで、刑事告訴も視野に動いていると。一方のB氏に関しては、具体的な回答で解決の方向に向かっているので、期日を設けて交渉を続けているということです。
牧野:この先、会見をするのでしょうか?
菊池:芸能リポーターの立場からすれば、まず会見をして欲しかったです。この文章の中でも、なぜ会見をしないのかという話が出ていて、木本さんが言うには、皆さんの前で経緯を話す責任があると考えているものの、この騒動が複雑でまだ解明に至っておらず、関係者もたくさんいて同意を得るにも時間がかかる。さらに刑事事件に発展する可能性もあり、言えないことも多くなるので会見は行えないと。また、今現在、会見をするめどは、新型コロナウイルスの流行などもあり未定ということです。
牧野:どこかの週刊誌に独占告白が載っていませんでしたか?
菊池:『女性セブン』に5時間にわたって木本さんが話しているんです。「お詫び」の文章の中でも「『女性セブン』に対して話しているのが全てです」との一文が載っています。私としては、会見はかなり難しいのはわかるのですが、落ち着いて改めて出てくるよりは、まず皆さんの前に出て今の憔悴しきっている姿を見せて、「今このような状況なんです。これだけしか言えないんです。いろいろお騒がせしてすみません」と頭を下げた方が、文章一枚よりは、すごく反省して頑張っているんだな、がんばれ木本!という声も上がると思うのです。
牧野:今後の芸能活動に関わってくる対応の仕方ということになるわけですね。
菊池:芸能人には見せ方もあると思うので、「今は話せないので今後改めて長時間の会見を開かせていただきます」という形をとれれば良かったのではないかと思います。直接、木本さんの口から話を聞きたいですよね。
牧野:今後の会見はいつになるのでしょうか。今回もありがとうございました。
今回、お話をうかがったのは……菊池真由子さん
東京都生まれ、東京アナウンスアカデミー卒業。卒業後、ケーブルテレビ局のグルメ・旅番組のリポーターに。日本テレビ『レッツ!』でワイドショーリポーターとなり、その後も同局『ザ!情報ツウ』『スッキリ!!』などにレギュラー出演した。取材現場での積極的な姿勢と鋭い質問で、“現場の爆弾娘”の異名をとる。現在は1児の母として育児をしながら、取材や番組出演をこなしている。