大御所歌手の橋幸夫さんが引退宣言! 芸能人の引退とセカンドキャリア
コロナ禍の影響で歌手生活を引退!?
菊池さん:大御所歌手の橋幸夫さんが歌手生活を引退するということです。記者会見に行ったのですが、2023年5月3日、80歳の誕生日に歌手をきっぱり辞めるそうです。牧野アナ:「歌手」という職業は、年齢を重ねても引退を明言しない人が多いという印象だったのですが……。
菊池さん:生涯現役の人が多いと思います。今回、橋幸夫さんは70代になってから、漠然といつまで歌手を続けられるかなという悩みがあったそうなんです。一番大きかったのが、このコロナ。コロナ禍でコンサートができなくなり、喉を使わなくなったので、どんどん喉が衰えていったということなんです。一昨年くらいから、今までとはパフォーマンスが変わったと自分で感じることが増えてきて、声が割れるようになってきたそうです。低い声が出にくいと思って病院にいったら「まさしく喉の筋力の衰えです。毎日必死にトレーニングをやっても元に戻るかどうかわからない」と言われたそうなんです。牧野さんも喉を使うお仕事ですが、使わなくなると違いますよね?
牧野アナ:そうですね。1週間あけただけでも、衰えたなと感じる時があります。
菊池さん:コンサートはフルスロットルで歌う仕事じゃないですか。それが全然できないとなると、70代という体力もありますし、かなり喉の老化が進んだそうなんです。
牧野アナ:大御所は日々のコンサートがトレーニングという人が多いでしょうしね。
菊池さん:はい、いろんな地方に行くとなると体力作りもするでしょうし、それが一切できなくなると、本当にガツンときてしまいますよね。スポーツ紙で引退が報道され、辞めないで!という声を沢山いただいたそうなんですが、「ごまかして嘘をついて歌っていくよりはきっぱり辞めます、引退コンサートを行い有終の美を飾るという計画だからすみません!」と言ってました。
牧野アナ:辞める理由もプロですね!
菊池さん:我慢ならないということなんですね。80歳以降はどうされるんですか?と聞かれて、これまで続けていた書道や、スプレーアートにも興味があるので芸術の世界など、いままで忙しくてできなかった興味があることをどんどんやってみたいそうです。スプレーアートを橋幸夫さんがやるんだ!と思いました。
牧野アナ:ニューヨークの壁とかに描いてあるイメージですけど、橋さんが描いたらどんな絵になるか興味ありますね!
菊池さん:芝居もやってみたいそうなので、芸能界を引退するわけではなく、あくまで歌手を引退するということです。
牧野アナ:それならほかの形で見ることもできそうですね。
菊池さん:セカンドキャリアというか……橋さんなりに考えたことなんですよね。牧野さんはセカンドキャリアを考えたことはありますか?
牧野アナ:静岡の山奥にこもって健康を追及して、ヨガスタジオでも開きたいなと勝手に思ってます。片岡鶴太郎さんのような生活をしてみたいです(笑)。
大物芸能人も60歳が節目!?
菊池さん:企業のように定年のない芸能界だと、引退って自分で考えての決断じゃないですか。例えば女優の堀北真希さんのように結婚を機に引退だとか、パフォーマンスに納得がいかないといって引退した歌手の安室奈美恵さん、不祥事や薬物などで引退に追い込まれる人もいます。最近では、アナウンサーの夏目三久さんも結婚を機に仕事を辞めて引退しました。ほかに引退について言及する大物芸能人も多いです。みなさん将来を考えていっらしゃる。例えば、お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志さんも今57歳なんですが、「僕はあと数年で辞めるんで」という発言をしています。コンビなので自分の好き勝手に辞めることはできないけれど、もしひとりだったらもっと早く辞めていたかもみたいな話もしていました。57歳という年齢を考えると、60歳というのが節目なのかなと思います。
牧野アナ:お笑いの世界も上岡龍太郎さんがスパッと辞められたりしていますよね。そのあたりの影響も受けているのかなと。
菊池さん:あとは、タレントで俳優の坂上忍さんが54歳なんですが、やはり辞めるときを決めていると言ってます。50代はがむしゃらに働く。でも本人的には終わりをある程度決めていないとがんばれないと。今、犬猫の保護施設を作っていますが、50代ですごくがんばってお金を稼いで、60代以降は動物の世話をしながら穏やかに暮らしたいという発言をしています。
牧野アナ:芸能界はどこかで燃え尽きそうなくらい激しい場だから、そんなに長くはいられないということなんですか?
菊池さん:心身のバランスもありますしね。そんな芸能界で気になる人というと、明石家さんまさん! さんまさんも以前は60歳で引退すると言っていたんです。でも辞めてないですよね(笑)。今66歳なんですが、引退すると言っていた理由が、後輩のためにオレらが退かないと新しい笑いが生まれない、ということでしたが、「60歳になってもオレまだいけるな」みたいな感じがあったようで、今でも最前線で活躍して、声の衰えもないですよね。
牧野アナ:でもそういう話を聞くと、いつまでも見ることができるわけじゃない。見られるうちに見ておきたい!と思いました。
菊池さん:50代、60代は今後のことについて悩む時期なのかなと思います。
牧野アナ:ちなみに、芸能リポーターの菊池さんはセカンドライフをどうしようと思いますか?
菊池さん:この仕事は絶滅危惧種といわれているので(笑)、芸能リポーターをいつまで続けられるかという感じですが、芸能人のことを何も考えないでボケーっとしたいなと。
牧野アナ:真逆にいこうと! 菊池さんのセカンドライフはまだ先ですが、楽しみにしています。 今回もありがとうございました。
今回、お話をうかがったのは……菊池真由子さん
東京都生まれ、東京アナウンスアカデミー卒業。卒業後、ケーブルテレビ局のグルメ・旅番組のリポーターに。日本テレビ『レッツ!』でワイドショーリポーターとなり、その後も同局『ザ!情報ツウ』『スッキリ!!』などにレギュラー出演した。取材現場での積極的な姿勢と鋭い質問で、“現場の爆弾娘”の異名をとる。現在は1児の母として育児をしながら、取材や番組出演をこなしている。
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