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卒業後の進路が気になる!多様化する、元アイドルたちのセカンドキャリア

元アイドルのセカンドキャリアが多様化している!?

乃木坂46の1期生、ミュージカルなどでも活躍する生田絵梨花さんが卒業を発表されました。SBSラジオIPPOでも以前、乃木坂46を卒業した元メンバーが女優やモデルといった活動以外に、アナウンサーや心理カウンセラー、なかにはプロ雀士になった人もいるという話をしました。どうやら昨今、アイドルの卒業後の活動も多様化しているようなんです。

今回は、映画・音楽・アイドル・テレビ・お笑いなど、独自の視点で考察、取材されている、芸能ライターの田辺ユウキさんにSBSアナウンサー牧野克彦がお話をうかがいました。
※11月1日にSBSラジオIPPOで放送したものを編集しています。

アイドルのセカンドキャリア
牧野:今年はV6など大物アイドルの卒業や解散、活動休止が多い印象があります。アイドルが卒業後にどうなっていくのか気になっているのですが、田辺さんには以前、メンバー全員が既婚者のアイドルや、ママになってもアイドルを続けるという例を紹介していただきました。それを受け入れる社会になってきている、というような変化があるのでしょうか?

田辺:そういう変化もあるとは思いますが、アイドルは10代から20代にかけて、中学・高校・大学の時期に、勉強の時間を割いて芸能活動に打ち込んでいる人も多いと思います。もちろん両立している人もいますが、学習に時間が割けないアイドルも少なくない。アイドルを卒業して社会に出る上で、あらためて「いろんな物事を知る」という意味で、勉強をし直す人もいると思います。今のお話はあくまで例えの一つなのですが、再学習など含めて「社会に出る準備をどのようにするのか」ということが課題になってくると思います。

牧野:ほかの分野でも通用する能力があるのか、という意味ですよね?

田辺:いろんな物事をもう一度、学んだりできる機会が得られるかどうかが重要かなと思います。

セカンドキャリアでも活躍する、注目の元アイドルたち

牧野:田辺さんが「アイドルを辞めた後もセカンドキャリアを築けている」と注目しているのは誰ですか?

田辺:おもしろいと思っているのは、作家として活躍されている元SDN48の大木亜希子さんです。芸能・エンタメ方面でいうと、大木さんのほかボイストレーナーとして活躍されている元アイドリング!!!の遠藤舞さん、ダンサー・振付師の元ギャングパレードのカミヤサキさんなどには注目しています。

牧野:確かに、普通の人には見えない世界を見てきているので、作家としてもほかの人と違う視点が持てそうですね。

田辺:起業家としては、元AKB48の島田晴香さんです。先ほど話に出ました「アイドルのセカンドキャリア」に着目し、現役アイドルに対してセカンドキャリア教育やバックアップを行っています。

牧野:アイドルのセカンドキャリアに、支援制度はまだないのでしょうか?

田辺:そのあたりは実際に経験している人でないとできないので、まだないですね。やはりアイドルとして活動してきている本人たちが必要性を感じているんですよね。

飲食業などで商売をする人も!

牧野:飲食業などのビジネスの方向に行く人というのはどうでしょうか?

田辺:多いと思います。例えば、AKB48のじゃんけん大会で優勝経験もある内田眞由美さんも、焼肉店のオーナーをされています。そこに元メンバーがアルバイトで勤務していて、店の壁にサインを飾っていたり。AKB出身だからこその武器を活かしている人もいます。

牧野:集客力はありそうですよね。芸能人の焼肉店というと「お金をだすパトロンのような人がいて、実質経営は別の人がしている」ようなイメージもあるのですが、実際はどうなんですか?

田辺:どうなんですかね(笑)。最近、ラーメン屋の元AKB48梅澤愛優香さんが話題になりましたけど、ご自身でやっているという人も多いと思います。ちゃんと飲食業の勉強をしたり、アルバイトを経験してから始める人も多いですからね。

セカンドキャリア、今後はどうなる?

牧野:まず集客力というアドバンテージがあるわけですから、そこから本当に勉強したらいろいろな可能性があるはず。今後アイドルのセカンドキャリアはどのように変化していくと思いますか?

田辺:データを見ていても、そのままタレントを続ける人は少ないので、一般の世界で働くことになる人が多いと思います。だたやはり自分の得意なことを活かしたいと思うはずなので、ダンス・振付師をやる人はこれからも増えると思います。地上、地下ともにアイドルの世界はどんどん広がっていますから、現役アイドル時代からダンスの力がある人は、これからもっとそういった仕事が増えてくると思います。だから、アイドルがアイドルを教育するセカンドキャリアがひとつの商売になるんじゃないかなと。

牧野:加えて、そういう人をどうプロデュースするかという視点も出てきそうですよね。

田辺:元NMB48の渡辺美優紀のAnge et Folletta、元アイドリング!!!の伊藤祐奈がプロデュースの「TOY SMILEY」(すでに解散)など。ほかにも地下アイドルには、元アイドルがプロデューサーをつとめるグループが多いです。セカンドキャリアという意味では、一般企業や飲食業は当然ながら、プロデュース業もでてくると思います。

牧野:やはりアイドルとしての強みをどこかの部分で活かしてもう一歩踏み出す、そんなセカンドキャリアが思い浮かんできます。今回もありがとうございました!
 
今回お話をうかがったのは……田辺ユウキさん
大阪を拠点に芸能ライターとして活動。お笑い、テレビ、映画、アイドルなどについて独自視点で取材&考察。執筆メディアは、Yahoo!ニュース、Lmaga.jp、Real Sound、日刊サイゾー、SPICE、ほか。

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