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令和の子どもたちの気になるお小遣い事情!

世のお父さんたちのお小遣いアップは難しくても、春から学年が1つ上がる子どもたちのお小遣いはアップするかも!?今回は、「イマドキの子どもたちのお小遣い事情」についてファイナンシャルプランナーの鳥居麗子さんに「鉄崎幹人のWASABI」パーソナリティの鉄崎幹人、SBSアナウンサーの山﨑加奈がお話をうかがいました。

※2023年3月8日にSBSラジオ「鉄崎幹人のWASABI」で放送したものを編集しています。

WASABIパーソナリティ2人の子ども時代のお小遣い事情

鉄崎:まず、僕らの子ども時代のお小遣い事情がどうだったのかという話をしたいと思います。

僕は、小学校低学年のときは1日10〜20円を毎日もらっていました。それを握りしめて、キャラメル1個とたこ焼き1個、あとクッピーラムネを買っていたな。

山﨑:私は、月に500円でした。小学生時代のお小遣いはお菓子を買うためだけだったから、小銭でやりくりできていましたよね。

鉄崎:ただ今はどうかというと、うちは息子が大学卒業、娘は今年から大学生。うちはママが全部やっているからいくらあげているのか全然わからない。父親にはたまに催促の連絡が来て、大体PayPay入金です。

子どもにお小遣いは渡した方がいいのか

鉄崎:今の子どもたちのお小遣い事情はどんな感じなんでしょうか?

鳥居:昔は「小銭を握りしめて」というような感じでした。今の子どもたちは身近に駄菓子屋さんが少なくなっていたり、お父さんお母さんが買い与えたりするケースが多いです。わたしはお小遣い講座をやっていますが、お小遣いを始める年齢が以前に比べて遅くなっているように感じます。「いつからいくらくらい渡したらいいのか」という相談が多いです。

山﨑:お小遣いという制度はあった方がいいんですか?

鳥居:お小遣いは、お金を管理する「はじめの一步」なので、間違いなくあった方がいいです。「小学校中学年、遅くても高学年になったら始めましょう」とみなさんに話しています。

鉄崎:お小遣いは貯金をしてもいいわけだから、やりくりを考えるようになるよね。

鉄崎:高校1年生で10,000円はどうですか?

鳥居:その10,000円をどう使うかにもよります。うちは息子に毎月8,500円を渡しています。なぜこんなに中途半端な額かというと、息子とお小遣い会議をして「何のために、何に使うのか」を確認するようにして決めた額なんです。

例えば、高校生だと塾に行く前の軽食費や部活の後に遊ぶお金など、一つ一ついくら必要なのかしっかり挙げさせるようにしています。それらを合算して出た額が8,500円だったんです。

だから「お金を貯めないと映画やボウリングに行けなくなるよ」ということも同時に教えています。「〇〇が欲しいから追加してほしい」と言われたときは、「お小遣いの範囲でやるべきだよね」と話をして、追加のお小遣いを渡さないようにしています。

お金は感謝の印

鉄崎:鳥居さんの講座では、どんな話をしているんですか?

鳥居:お小遣いの話はもちろん、キャッシュレスが流行っている中で「お金の流れがわからない」という問題があります。また「お金は感謝の印なんだ」ということを話しています。やはり感謝が大切で、「なぜお小遣いがもらえるのか」というのはしっかり伝えるようにしています。

鉄崎:もうひとつ、「シックスポケット問題」があるんですよね。

鳥居:そうなんです。孫が可愛くて仕方なくて、親に加えて、それぞれのおじいちゃん、おばあちゃん、合計6つの財布からお金を渡してしまうんです。だから子どもたちは結構お金を持っているんです。

ありがたいことなんですが、それをどうやって使うかが大事なんです。「取り上げるわけではないから取っておいてこういうときに使おうね」とか、「今この中から1,000円だけ使おうね」と子どもと話をすることが大切だと思います。

鉄崎:自分の親には、「絶対親の前でしか渡さないようにしてほしい」と話をしたな。親心としてはちょっと子どもに苦労させたいんだよな。

山﨑:何でも簡単に手に入ると思ってしまいますもんね。

鉄崎:親はどのくらい子どものお小遣いに口出しするべきなんですか?

鳥居:お小遣いと親子で決めた額に対しては、何も言わず、そして追加で渡さないほうがいいと思います。一瞬で使い切ってしまったこともいい経験です。「では次はどうしようか」と考えるので、子どものうちから小さい金額でいろいろ使わせてみてください。

「危険なこと」や「約束と違うこと」、また「人にお金を奢る・奢られる」といった使い方はダメだとルールは決めつつ、口は出さないということがポイントです。

鉄崎:ついつい親心としては、困っていたら追加で渡したくなりますが、良くないんですね。

鳥居:大人になってから、そう言ってもお金は降ってこないですからね。

鉄崎:難しい問題ですが、時には厳しさやクールさも大事かもしれません。
今回お話をうかがったのは……鳥居麗子さん
ファイナンシャルプランナー(CFP®)。鳥居麗子FP事務所代表。自身のどんぶり勘定克服経験を元に「家計整理アドバイザー」としてお金に向き合う最初の一歩に寄り添う。また「キッズマネーステーション認定講師」として金銭教育・キャリア教育にも取り組む。2023年5月からスタートする「ジブン軸発見講座」の準備中。HP&SNS(https://lit.link/toriireiko)

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