なぜか捨てられない…整理収納アドバイザーに聞く「お片付け」
もらい物は「寝かせる」のが鉄崎流
小池:物を手放す、捨てるってすごくしんどい作業なんです。気に入って買った物や頑張って手に入れた高価な物、人からいただいた物を手放そうと思っても、「使ってないからもったいない」「高価な物だから」「いただいた方に申し訳ない」となります。そんな謎の感情がうずまいて、「いつか、きっと、そのうち使うかもしれないから取っておこう」となって、結局、何も手放せない人がすごく多いんですよ。鉄崎:わかります。俺は「寝かせる」って言うんだけど、半年寝かせれば、もらった物を捨てていいかなって思う。
ぬいぐるみや洋服はどうする?
小池:捨てられない物の代表といえば、人形・お札・お守りなど迷信が気になるもの。あとは人からいただいた物ですね。手放す時に罪悪感が起きちゃいます。山﨑:ぬいぐるみは捨てられないわ。
鉄崎:お札とかお守りもそうだよね、魂がこもってる感じがするし。服はどうですか?
小池:お洋服については、若い人はいっぱい着ていっぱい失敗して学んでいいと思うんです。でも、流行もありますし、前のシーズン着なかったものを果たして次のシーズン着るかなって思ってしまいます。
鉄崎:今はネットで売れるシステムもありますよね。
小池:ネットで買うのはもちろん、売るシステムも発達していますので、うまく利用していただければと思います。
困っているなら覚悟を決めて
小池:整理収納アドバイザーの立場で言うのもなんですが、みんながお片付けすべきとは思っていないんです。いま何も困っていないなら、そのままでいいと思うんですよ。でも、何か困っていてどうにかしたいなら、覚悟を決めて物と向きあってもらいたいなと思います。ただ、ご自分の部屋であれば散らかっていようが本人の自由ですが、職場のロッカーなど、他の人と使う空間はそうはいきません。後ろに座っている人の避難経路を潰したり、中に入っている荷物が散らばることで、「二次災害」につながる可能性もあります。
鉄崎:こういうのは、一回だけやるんじゃダメでしょうね。
小池:そうですね。「なぜ自分が片付けようと思ったのか」とか「私はどんな生活したいのか」を考えて、どんなお部屋にするか決めていただくといいと思いますよ。
鉄崎:ありがとうございました!
今回、お話をうかがったのは……小池真理さん
整理収納アドバイザー2級認定講師・収育指導士の資格を取得。お片づけを学びモノの整理ができるようになると、気持ちの整理・人間関係の整理にも役立つことから、「お片づけが苦手なのは決して恥ずかしいことではない」をスタート地点としてお片づけを基本から学べる講座を開催。
SBSラジオ WASABI(月~木曜:午前9:00~12:55)職場でも家庭でも頑張る皆さん、あなたの活躍を「WASABI」が応援します!毎日が少し「前向き」に過ごせる、薬味のような番組です!番組公式サイトやX(旧Twitter)もぜひチェックを!
radikoでSBSラジオを聴く>
関連タグ