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精神科医の井上先生に聞く、冬を健やかに過ごすために実践すべき3つのコト

今回は、年末年始を健やかに過ごすためのポイントを、精神科医の井上智介先生に、「鉄崎幹人のWASABI」パーソナリティの鉄崎幹人、SBSアナウンサーの山﨑加奈がお話をうかがいました。
※11月17日にSBSラジオ「鉄崎幹人のWASABI」で放送したものを編集しています。

山﨑:井上先生は、精神科医であると同時に産業医でもあり、毎月40社を訪問して診療にあたっています。また、「おおざっぱ(rough)に笑って(laugh)人生を楽しんでもらいたい」という思いから「ラフドクター」と名乗り、SNSや講演会などで心をラクにするコツや働く人へのメッセージを発信されています。金髪アフロヘアがトレードマークです。

誰でもすぐにできる! 穏やかに過ごすためのコツ

鉄崎:慌ただしい年末年始を健やかに過ごすためには、どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか?

井上:自律神経を乱さないためにこの時期にお伝えしたいポイントを3つご紹介します。

1.太陽の光を浴びる

井上:冬になると誰しも気分が落ち込みますが、日光を浴びることがメンタルの安定にも良いことが既に証明されています。この時期、通勤時間や昼休みの時間などを使って、1日にトータルで1時間は直接日光を浴びてほしいです。

鉄崎:すごくわかります。人間も自然の一部だと思っているので、動植物に日光は大切ですよね。

2.冬の脱水に気をつける

井上:食事も大切なんですが、特に冬の脱水には気をつけてほしいです。冬になると、体が冷えるのが嫌で水分を取らない人が多いです。夏と違って汗をかかないので大丈夫だろうと考える人が多いのですが、水分は見えないレベルで人間の体からどんどん蒸発しているので、水分補給が必要です。1日の目安としては大体、体重×30くらいです。だいたい50キロの人だと、1.5リットル(1500ml)になります。

3.日常の中のプチ運動

井上:運動と聞くとランニングなどハードなイメージで毛嫌いされる方も多いですが、僕が提唱しているのは日常の中のプチ運動です。例えば、家でゴロゴロ寝転んでテレビを見るのであれば座って見たほうがいいですし、もっと頑張れるなら立って見る方が運動量があがります。他にも、スーパーへ買い物に行ったときにあえて一番遠い駐車場に停めてみる。そういったところで、運動を普段より少し意識してほしいなと思います。

この時期に多い悩み

山﨑:この時期に先生に寄せられる悩みはどんなことが多いですか?

井上:やはり体重に関する悩みは多いです。産業医をしていると、秋の健康診断の結果が返ってくるタイミングなのでショックを受けて来る従業員の方がいたり、食の美味しい季節になるので体重が気になる方も多いですね。

鉄崎:そうなると、先ほどの運動と結びつけた方がいいんですね。

井上:そうですね。しっかりと運動をして、日々自分の体重を知ることは大切です。1年に一度しか体重を量らない人も多いですが、毎日体重計に乗る習慣をつけることで体重の変化がわかるのでオススメです。

今年1年を通して多かった悩みとは?

鉄崎:そして、今年1年を通して多かった悩みが「孤独を感じること」だそうです。コロナもあると思いますが、このあたりはどうしたらいいでしょうか?

井上:コロナ禍の影響で会いたい人に会えなかったり自由に出かけられなかったり、孤独や孤立を感じている人は多かったという印象はあります。その一方で、年末は少し疎遠になっている人と違和感なく連絡を取り合うチャンスだと思います。近況報告などこちらから連絡を入れることで、人とのつながりを改めて感じてほしいです。

鉄崎:年末年始はチャンスだということですね。ちなみに僕は月曜から木曜までラジオをやっていて、13時に終わってご飯を食べて単身赴任中で部屋に帰るんですが、自炊しているからその後一歩も外に出ず誰とも話さないで終わる日があるんです。やはり人と話した方がいいですよね......?

井上:そうですね。やはり人と話したり心を通わしたりすることは大切で、孤独感を抑えてくれます。誰かと話をしてもいいですし、誰かの声が聞こえているのがすごく大事な環境だったりします。もちろん家でラジオを聴くのもいいですが、どこかのお店に入って人の声が聞こえるだけでも、ちょっと孤独感が消えていくと思います。

新刊『どうする?家族のメンタル不調』


鉄崎:いろいろうかがってきましたが、井上先生は今年1年ハイペースで本を出されましたよね。どんな本を出されたのか教えてください。

井上:今年は3冊書籍を出しました。11月25日に集英社さんから3冊目となる『どうする?家族のメンタル不調』を出版しましたが、この本はメンタル不調を抱える患者さんの家族に向けた本になっています。家族でも腫れ物に触るような感じだったり、どう接したらいいのかわからない悩みを精神科医として受けることが多いので、接するときの心構えや気持ちの話し方など悩みに寄り添う内容を書かせていただきました。

鉄崎:では最後に、年末年始を穏やかに過ごすためにみなさんにメッセージをお願いします。

井上:年末年始はいつもとは違う慌ただしい雰囲気がありますが、こういったときだからこそ、一歩一歩地に足をつけて自分のペースを大切に過ごしてください。

鉄崎・山﨑:ありがとうございました!

※当サイトにおける情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、並びに当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項
今回、お話をうかがったのは……井上智介先生
産業医として毎月40社を訪問し、悩める従業員にカウンセリング要素を取り入れた対話重視の精神的なケアを行う。また、精神科医としてもうつ病などの治療だけでなく、自殺に至る心理、災害や家庭、犯罪などのトラウマケアにも力をいれている。さらに、ブログやSNS、講演会などでは「ラフな人生をめざすこと」を発信している。

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