誰もが直面する「親の家のお片付け」。どうやって進めればいいの?
親の家のお片付けはどうやって行うの?
鉄崎:小池さん、先週はリアル親の家の片付けがあったそうですね。小池:今回は、「処分しませんか」とここ10数年間説得し続けた実家のピアノをやっと手放せました。母は「子育ての思い出としてとっておきたい」と言っていましたが、とっておくにはちょっと大きすぎるとずっと説得していたんです。
鉄崎:今回の片付けはどのくらいの日数がかかりましたか?
小池:10日ほどかかりました。正月早々母が大腿骨を骨折して退院するタイミングだったんです。杖をついての生活が想定されましたので、ピアノを処分したり、寝室の場所を2階から1階に変えるなど家具の位置を変えました。
なぜ親の家のお片付けが大変なのか
小池:ありがちな理由として以上の3点が挙げられます。- 1.子ども側の理想の実家像とそこに住む親の理想が一致しない
- 2.家族の気安さから言葉が乱雑になり、険悪なムードになる
- 3.代々続いてきた家の場合は、何世代も前から蓄積された物が多すぎて途方にくれてしまう
鉄崎:掛け軸なんて絶対に捨てられないもんね(笑)小池さんのご実家の片付けはどんな風に進めていったんですか?
小池:残念ながら実家の片付けは1回では終わりません。我が家も今回で3回目でした。1回目は父の退職したタイミングでスーツや仕事関係の物が詰まった書斎の片付けを、2回目は父が亡くなって母が一人での生活を快適に暮らせるための片付けをしました。
2回目は私たち子どもの片付けも同時開催して、一番大掛かりになりました。そして今回の3回目は、母が怪我をして退院するタイミングで、今後の生活を考えた片付けを行いました。
鉄崎:やはりタイミングがあるんだね。
小池:一度片付けをしても、親が老いていくタイミングで、今の生活環境にあった片付けが必要になってきます。
鉄崎:こちらが要らないなと思う物と、親が必要だと言う物に、ズレがあるんだよなぁ〜。
山﨑:結局は住む人を尊重しないといけないですよね。
鉄崎:捨てるの躊躇してしまったり、捨てしすぎてしまうと、摩擦が生じてしまいます。子どもの立場からできることはありますか?
小池:「主権は親にある」と見せつつ、あざとくこちら側へ誘導しましょうなんてアドバイスできれば良かったのですが、整理収納アドバイザーの資格を持つ私でも親に対して「なんでわかってくれないの」と毛布を丸めて「うわー」と叫びました。親を責める気持ちと、うまくできない自分への苛立ちで、心がどろどろになりました。
実家のお片付けに臨む前に知っておいてほしいこと
- 1.「うまくいかなくて当たり前」くらいに思う
- 2.親の家は親が住むところ。親がどうしたいのかが最優先事項
- 3.お片付けをまったく聞き入れてもらえないこともある
小池:子供の世代からすると実家は片付いていてほしいし、快適な環境で生活していてほしいと願いますが、そこを使う親が片付ける気になってくれないとまったく進みません。片付けた結果が、私たちの理想とかけ離れている場合もありますし、「片付ける気はない」と公言されることもあります。私の夫の実家がこのタイプでした。
ですので、身の危険がなければそのままでもいいと思います。「家の片付けをどうする?」という会話から、「親がどう思っているのか」「亡くなったときにどうしてほしいのか」を聞けるかもしれません。それだけでも大きな成果だと思います。日常的な会話の中で、かつなるべく早い段階で聞くのが良いかもしれません。
今回お話をうかがったのは……小池真理さん
整理収納アドバイザー2級認定講師・収育指導士の資格を取得。講座では「お片づけが苦手なのは決して恥ずかしいことではない」をスタート地点としてお片づけを基本から伝授。お片づけと学びモノの整理ができるようになると気持ちの整理・人間関係の整理にも応用できますよ。
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