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鬼束ちひろさんが現行犯逮捕… 芸能人たちのメンタルコントロール

ベテラン芸能リポーター川内天子さんに、旬な芸能ネタをご紹介いただくコーナー。今回は、歌手の鬼束ちひろさんと芸能人のメンタルコントロールについてSBSアナウンサー牧野克彦がうかがいました。
※12月7日にSBSラジオIPPOで放送したものを編集しています。

鬼束キックで救急車が凹んだ!?

川内:歌手の鬼束ちひろさんが、救急車を蹴ったとして器物損壊の疑いで現行犯逮捕。今はすでに処分保留で釈放されたということなんです。なんでこんなことになったかというと、鬼束さんは友人女性とパチンコ店にいたんですが、その女性が突然けいれんを起こして倒れてしまった。心配した鬼束さんは救急車を呼んだんですが、待っているあいだに通行人に嫌みをいわれて、頭にきてパニックになり、救急車を蹴ってしまったということなんです。

救急車が手のひらサイズ、それも深さが2、3cmくらい凹んだそうで、相当な力が入っていますよね。仲間内では、「鬼束キック」といわれているんだそうです。有名な話で、実は学生時代に陸上で短距離をやって鍛えているので、脚力に自信があるようなんです。

牧野:使い方が間違っていますよね……。

川内:鬼束さんと親しい人の中には、「彼女は脚が強いから、頭にくると、あちこちめったやたらに蹴ってしまう癖がある」ということを言う人もいたそう。鬼束さん自身も、自分のことを把握していて、著書のなかで「私は自他共に認める暴れん坊。自分のことを暴れん坊冬将軍と呼んでいる」と書いています。

牧野:自分で自分の中にそうインプットしているから、何かあったら暴れる自分になっちゃっているんじゃないですかね。

川内:暴れ方にもいろいろあると思いますが、鬼束さんの場合はとても破壊力があるんです。例えば、彼女が言った言葉としてこんなセリフがあります。

「私に嫌な思いをさせた相手のパソコンを思いっきり蹴ったら、バラバラに壊れた。」
「彼氏とケンカしたときはラーメンをぶっかけた。」
「自分のマネージャーの車を、裸足でフロントガラスを蹴破った。」

暴れることについて、著書のなかで、「自分でもどうにもコントロールできなくなってしまう」と書いています。鬼束さんらしいと思うのは、「だけど衝動に忠実に生きないと、私は私でなくなってしまう」と続けるところです。つまり、忠実に生きているんだ、感情のままに生きているんだと言いたいんでしょうけど、矛先が違うなと。

明石家さんまさんのおもしろい対応

今回のニュースのように、芸能人は一般人から嫌みや暴言を吐かれたりすることが少なくありません。明石家さんまさんの話がとっても面白かったのでご紹介させてください。

かつて、さんまさんが横断歩道で待っていたら、中学生が後ろからぽんっと蹴ってきて、「おい、さんま!」と言ったんですって。さんまさんはカチンときて、振り向きざまに殴り返そうと思ったんです。でも、そのとき頭に浮かんだのが、このまま殴ってしまったら、自分は最低1年か半年は休まないといけなくなるということ。それが頭の中をよぎり、止めようと思って、振り返って言った言葉がいいんですよ、「ナイスキック」。ぐっとこらえて「ナイスキック」と言ったんだよと、ラジオでおっしゃっていたんです。

牧野:それを瞬時に言えるのがさんまさんの強さですね。頭のなかでパッと自分をコントロールされて、客観的に見ることができているのはすごいです。

神対応している芸能人

川内:芸能人のみなさんは、暴力事件などを起こすと、仕事を絶対に休まなくちゃいけなくなってしまうのは、やっぱり頭に浮かぶじゃないですか。新聞沙汰になるとか、表にでてしまうとか。そういう自制心がある内はまだいいのもしれませんね。

一方で、常に神対応だと絶賛されている人がいるんです。それが、出川哲朗さん! どんなときでも握手を断らないんです。出川さんはロケが多いじゃないですか。行く先々で、握手や写真を頼まれても、絶対に断らないんです。それには理由があるんです。自分に、「写真を撮ってください」「握手をしてください」と言ってくる子どもたちは、きっと大人になってもそのことを覚えていてくれるはず。それって本当にすごいことだから、どんなに疲れているときでも、断りたくないと。

牧野:頼んでいる人からしたら、出川さんに会えるのは一生に一度だと思って言っているわけですから、その思いを出川さんは汲んでいるんですね。

川内:出川さんとお仕事をしたことがあるのですが、いつもあの笑顔なんです。そして誰に対しても同じ態度。 最近では、好感度が上がってきたじゃないですか。だけど天狗にならないんです。

牧野:やっぱり売れている人は違いますね!

川内:周りにいる人たちも、本当にいいやつなんだなという認識でいるようですよ。

牧野:さっきの話でいったら、出川さんなんかその芸風から、一般の人からもバカにされたりするケースが多いんじゃないですか?

川内:そうなんです。でも、何を言われてもあの笑顔で返すんです。

牧野:ひょっとして、芸能界一メンタルが強いのは出川哲朗さんかもしれませんね。有名人ほど、メンタルコントロールが大事ですね。

川内:今回、鬼束さんの件で考えさせられました。
 
牧野:勉強になりました。今回も、ありがとうございました!
 
今回、お話をうかがったのは……川内天子さん
新潟県生まれ。亜細亜大学法学部卒業後、東京・虎の門病院で医療事務の仕事に就くが、司会の仕事への夢が捨てきれず、退職。ラジオたんぱ『ニューストゥデー』のリポーターになる。その後テレビに転向し、朝日放送『モーニングショー』で事件を担当。テレビリポーターとしての活動をスタートさせる。日本テレビ『ルックルックこんにちは』では、レギュラーリポーターとして芸能を担当。

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