今どきの小学生には紙でのやりとりが新鮮!? プロフィール帳ブーム再燃について
プロフィール帳が再ブーム!?
新しい人との出会いがあったとき、自己紹介をしてもイマイチまだどんな人か分からないことも多いと思います。そこで、ちょっと懐かしいプロフィール帳を使ってみませんか? 今回は、サンエックス株式会社広報の和田くるみさんに、SBSアナウンサー原口大輝がお話をうかがいました。和田:弊社では、10年ほど前まで製造販売していた時期がありました。その後しばらく発売がない時期もありましたが、2018年頃から製造を再開しています。その理由としては、バラエティショップなどのファンシー文具売場で、軒並みプロフィール帳の売り場が拡大しはじめたとの情報を得たからです。
原口:当時は女性を中心に流行っていた記憶があるのですが? どんなものかわからない人もいると思うので、改めてプロフィール帳について教えてください。
プロフィール帳とは?
和田:形はA5サイズくらいのバインダー式というのが一般的です。名前、住所、生年月日、血液型など個人プロフィールを書く欄と、好きな食べ物、好きなこと、もしも100万円があったら何がしたいですか?など、いくつかの質問の欄があるシートになっています。友だちになりたい子に配って書いてもらい保存できるようになっていて、私も小学生の頃、クラス替えのたびに配っていた記憶があります。原口:説明を聞くだけで、すごく懐かしい気持ちが蘇ってきました! 当時は女の子から「これ書いて!」と渡されると嬉しかったりして、わりと一大イベントのようなイメージでした。やはり今でも、子どもを中心に流行っているんですか?
和田:当時プロフィール帳を使っていた世代が、今は親世代になっています。売り場で「これ、懐かしい!」と手に取り、親が子どもに買い与えるループが発生しているのかなと考えています。
原口:なるほど!こういうのがあったよと、子の世代に伝えているんですね!
和田:そうですね。時代は回る的な感じですね。
原口:昔流行ったものという印象なので、今の子どもたちには合わないところもあるのかなと思うのですが、どういったところが再ヒットの要因なんですか?
和田:大きくは変わっていないのですが、今はSNSのIDや好きなアプリを書く欄が増えたり、細かいところですが、電話番号の欄が、家の番号とFAX番号の欄がなくなって、ひとつになったりしています。
原口:SNSのIDは直接聞きづらいところもありますから、プロフィール帳に書いてもらえるとすごくいいですね。あとは、紙文化ではない小学生も多いでしょうから、紙で人の情報を集めてやりとりをするのには真新しさもあるんでしょうね。
和田:昨今SNSだったりネットでつながる子どもが多いと思います。実際に対面で友だちを作りたいときに、どう声をかけていいのかわからないお子さんが増えているのかなと想像できます。ですのでそのツールとして「これ書いて」と渡すことでコミュニケーションが生まれるのが、人気のひとつでもあるという気がします。
原口:デジタルでは気軽に連絡が取れても、対面では難しいときに、プロフィール帳が話題のきっかけになり、渡す行為が話すきっかけにもなりますよね。なので、今でもこの文化が継承されているのは面白いなと思いました。ちなみに、過去にプロフィール帳が流行ったのと同じくらいの時期に流行ったもので、最近も人気になっているものはありますか?
人気が再燃しているもの
和田:弊社からは、数年前からロケットえんぴつやローラー消しゴム、香り玉などの人気が再燃しています。原口:香り玉というのは?
和田:瓶に入っている、芳香剤のような小さなつぶつぶなんですが、すごくいい香りがするんです。何かに使うというよりも、コレクションして遊ぶものです。キラキラしたものが好きな子に人気です。
原口:ロケットえんぴつにローラー消しゴムなど、小学生時代に戻った感じになります。こういった、人気再燃の理由はなぜでしょうか?
和田:個人的な見解にもなりますが、子どもが好きなものは基本的にはそんなに変わらないのと、「これ、お母さんも持っていたよ、懐かしい」という話から、お母さんが持っていたならと自分も欲しいと思ったりするのかなと思います。
原口:最近ではTwitterなどでもプロフィール帳のような画像をあげている人もいます。私の好きなゲームでは、自分がどのようなキャラクターや武器を使うかなどのプロフィールを作成している人もいます。そういった文化は、大人になっても忘れずに広がっていくものだなと改めて認識しました。プロフィール帳はコミュニケーションツールとしても有益なものだと思うので、今後も注目していきたいと思います!
SBSラジオIPPO(月~金曜:朝7:00~9:00)忙しい朝を迎えているアナタに最新ニュースはもちろん、今さら人には聞けない情報をコンパクトに紹介!今日の自分をちょっとだけアップデート!番組公式サイトやX(旧Twitter)もぜひチェックを!
radikoでSBSラジオを聴く>
関連タグ