進化する男性用下着!レースを使ったボクサーパンツ「レースボクサー」

男性にもレースの美しさを!

今回は、昨今急速な進化を見せている男性用下着の話題です。レースを使った男性向けボクサーパンツが発売され、話題となっているそうなんです。女性ファッションの流れが男性の方にもくるというのはあるんでしょうね。今回は、男性用レース下着レースボクサーをはじめ、ワコールのメンズインナー商品営業部で男性用インナーの商品開発をしている稲積美紀さんに、SBSアナウンサー牧野克彦がお話をうかがいました。
※2月24日にSBSラジオIPPOで放送したものを編集しています。

牧野:レースボクサー(税込3960円)は、いろいろなところで話題となっていますね。先ほどもテレビで見かけましたが、どんな下着ですか?

稲積:レースがもつ本来の美しさと快適さを追求して作った、男性用のボクサーパンツです。素材と設計へのこだわりはもちろん、男性が身につけたときに本当にカッコいいなと思ってもらえるようにこだわって作りました。

牧野:レースボクサーと耳で聞いたときに、今までの常識から「えー!そういうものがあるの!?」と驚きました。実際に見てみるとセクシーかつ気品のあるデザインで、すごくオシャレですよね。色は何色くらいあるのですか?

稲積:基本は5色展開です。WEBストア限定の2色もあるので、全部で7色になります。

牧野:WEBストア限定色はピンクや黄色! しかもそれがレースでできていてきれいですね。男性用のレースボクサーを作ろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

稲積:男性にもレース本来の美しさや、下着を選ぶ楽しさを味わってほしいというのがずっとありました。以前男性用に、すごく華やかな花柄のパンツなどを作ったらすごく人気があったので、こういったレースなど華やかなものを男性にも楽しんでいただきたい!と作ってみました。

レースボクサーのはき心地は?

牧野:デザインの美しさはわかるとして、はき心地はどうですか?

稲積:レース自体が通気性がいい素材で軽さもあるので、「今までには味わったことのないはき心地」というお褒めの言葉をいただいています。

牧野:先ほどテレビのインタビューでも、カップルや夫婦で同じデザインではいたら面白いという声が出ていて、なるほど、そういう視点もあるのかといろんな気づきがありました。

稲積:お揃いで、形だけ変えてはくのも楽しんでいただけるかもしれませんね。

牧野:時代を反映していると思うのですが、ジェンダーレスを意識したタイプの下着はこれまでもあったのでしょうか?

稲積:これまでも少しありました。レースを使ったブリーフを少量販売したときもすぐに売れていたので、レース需要があるのではないかと感じていました。

牧野:ターゲットとして思い描いているのはどのような人たちですか?

稲積:こちらのボクサーパンツでいうと、自分らしくオシャレを楽しむ男性や時代をキャッチしていく男性をターゲットにしています。

牧野:最初、社内で提案するときに反発はありましたか?

稲積:反発はなくて、社内でもすごく評価が高かったんです。試作の段階でも「これいいね!」と声をかけてもらったりしました。この商品には自信があったので、常に自信を持ってプレゼンしていました。

牧野:さすがワコールさん、社員の反応がバージョンアップされてますね。

稲積:その反応をみて、期待値がすごく上がっているのを実感したので、より一層、いいものにしないといけないと気合が入りました。

女性用のレース下着との違いは?

牧野:とはいえ、女性用のレース下着と違いはありますか?

稲積:今回、男性用に伸度と強度をアップさせたオリジナルレースを作りました。男性はボクサーパンツで負荷がかかる部分も多いので、女性ものよりは強いけどしっかり伸度がでるようなストレッチ性も意識して作りました。設計面でもレースの特性に合わせて、はき心地が良くなるまで何度も試作を繰り返しました。

牧野:なるほど、それははき心地がいいわけですね。すでに完売続出というニュースも出ています。使用されたお客さんの反応はいかがですか?

稲積:レースの美しさや設計面でも高評価をいただいていますし、さらにこんな商品が欲しかったという声もいただけてとても嬉しく思っています。

牧野:男性下着のトレンドはどうような流れになってきていますか?

稲積:男性にもある程度ブームがあるんです。今までですと綿のトランクスから、最近はボクサーパンツが主流となっています。通気性がいいもの、むれにくい素材、やわらかさや滑りのいい素材なども人気です。

女性視点での開発

牧野:男性用インナーを女性が手掛けると、新しい要素が入って面白いと思いました。女性視点での男性用インナーの開発には、どういう良さがありますか?

稲積:客観的に「はいている男性をカッコいいと思えるか」という女性ならではの視点と、レディースインナーで培ってきたノウハウがあります。生地の素材提案もたくさん受けているので、普段男性ものとして使わない素材でもいいものはないか常に考えています。今後も、女性ならではの視点を持ちながら、デザインやジェンダーの域を超えて作っていきたいと思います。

牧野:下着は普段見えないところですが、オシャレな下着を身につけるメリットはありますか?

稲積:あると思います。いい下着をつけることで自信につながったり、はき心地のいい下着を身につけることで一日を快適に過ごせたり。気持ちの部分でも「今日は気合を入れたいから、赤色をはこう!」など作用することがあるかと。これからもっともっと楽しんで選んでいただきたいなと思います。

牧野:今後開発したい下着のイメージは、すでに頭のなかにあるんですか?

稲積:いろんな人が楽しく選んでいただけるものと、ジェンダーレスの垣根を超えたユニセックスな下着も今後開発していきたと思っています。「ワコールメンをはいたら俺はカッコいい!」と思ってもらえるような下着にしたいです。運気あげちゃうよ!と思いながらやっています(笑)。

牧野:今回の話を聞いて、どういう下着を身につけたら自信が持てるかなと、今後はデザインも気にしながら下着を選びたいと思います!
今回お話をうかがったのは……稲積美紀さん
株式会社ワコール メンズインナー商品営業部 商品企画課 ディレクター兼デザイナー。2005年株式会社ワコール入社。07年からメンズインナーの開発に携わり、現在企画マネージャーとしてメンズインナー全体のディレクション・デザインを担当。「クロスウォーカー」など機能商品の開発や、メッセージ性の高い「ハナコトバパンツ」、S~LLまで1サイズのパンツホリックなど発信力のある商品を提案。おしゃれを楽しむすべての男性に下着からHAPPYを届けたいという思いのもと、日々奮闘中。

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