最低限これだけはやりたい!大物家電、掃除のコツ <冷蔵庫・エアコン・洗濯機>
大物家電、大掃除のコツを教えて!
新年に向けて年賀状書き、大掃除、仕事などいろいろ待っていますが、今回は今からやっておきたい大掃除の一つ、家電の大掃除テクニックについて、All About「家事・掃除・子育て」ガイド藤原千秋さんに、SBSアナウンサー牧野克彦がお話をうかがいました。牧野:普段なかなか掃除をしない大物家電。年末こそは!という人のためにも、家電ごとに大掃除のコツを教えて下さい。まずは冷蔵庫は?
1. 冷蔵庫
藤原:昨年から今年にかけて、まだやっていない人はすごく気合を入れて始めてしまうと思うんです。ただ、大掃除、特に冷蔵庫などに取り組むときにポイントになるのが、「一度にやらない」ということ!大物なので、気合をいれてすべて一回でやってしまおうとする人も多いと思いますが、部分部分に分けて、優先順位をつけていくことが重要です。一番掃除をすべき場所は野菜室、次が肉や魚を入れるチルド室! どうしても忙しいときは、野菜室とチルド室だけの掃除でもいいくらいです。
牧野:これは汚れやすいからですか?
藤原:実は冷蔵庫の中でも、野菜室やチルド室は細菌検出数が多いところなんです。冷蔵庫って、なんでも入れておけば長期間もつ安全な食品庫のような認識の人が多いですが、実は意外とそうではないんです。実際、冷蔵庫に入れていてもカビてしまったりすることもあります。なので、優先順位の高い部分から進めてもらえるといいかなと思います。
牧野:優先順位をつけて、あとはこまめにやる。一番は野菜室が優先ということですね。掃除するときは、どういうところに気をつければいいですか?
藤原:ひとつは、外せる部分はすべて外すこと! 野菜室もそうなんですが、棚や引き出しなど冷蔵庫は取り外しのできるパーツが多いんです。それらをすべて外し、キッチンのシンクで食器用洗剤で洗って乾かしてください。
もうひとつは、外せない部分、壁や引き出しを外したあとの底の部分などは、ただの水拭きではなく、消毒用エタノール等を使って除菌を加えた掃除をすること。コロナ禍、消毒用エタノールを常備している人も多いと思うので、上手く利用してもらえたら!
あとは、掃除をするとき食品を外に出すと思いますが、その点でも、冷蔵庫掃除は冬にするのが一番いいんです。我が家は今とても寒くて、室内が冷蔵庫の野菜室の温度と同じがそれ以下くらいになってきているので、要冷凍や要冷蔵のものも短時間なら出しておけます。
牧野:藤原さんの住んでいるところはそんなに寒いんですか! 静岡はそこまで寒くないですよ。でも、冬の方がいいんですね。
藤原:食材が傷みにくいというのは大きいですね。静岡でも、室内で一番寒い場所を意識してみてください。あと、もうひとつやらなければいけないのが、いつから入れているかわからない食材を外に出して、分別して捨てることです。
牧野:一度仕分けした方がよさそう。冬は一番冷蔵庫の掃除にいい時期なんですね。
2. エアコン
藤原:大物家電ということで、エアコンの掃除をしたい人も多いと思います。この時期は暖房を使用しているご家庭も増えていると思いますが、暖房は冷房に比べて内部にカビが生えにくいので、冬はエアコン掃除もおすすめです。ただ年末の今から掃除をして壊れてしまっても困るので、手前のエアフィルターだけ、あとは外周のホコリとりに注力してもらえればと思います。牧野:ポイントはありますか?
藤原:エアフィルターを外すときは、必ずマスクを着用してください。エアフィルターを外したら、お風呂場などへ持っていき、しっかり水洗いをすること。ホコリの量がとても多いようなら、先に掃除機等で吸ってから、古歯ブラシなどとお風呂用の洗剤でもいいので、しっかり洗ってよく乾かしてから元に戻しましょう。
牧野:エアコンの前面のパネルは取れるんですよね?
藤原:そうですね。あとは、風向きを調節するルーバーにカビがはえていることもたまにあるので、消毒用エタノールとティッシュペーパー等を使って拭き掃除をするといいと思います。
3. 洗濯機
牧野:そして最後の大物、洗濯機はどうでしょう?藤原:洗濯機は大物なんですが、実はやれることがほとんどないんです。市販されている洗濯槽専用クリーナーを使って掃除をしてください。洗濯機のタイプ、タテ型かドラム式かに合わせてクリーナーを選んでくださいね。タテ型は酸素系クリーナー、塩素系クリーナー両方使えますが、ドラム式は塩素系クリーナーだけになるのでご注意を。
盲点になりがちなのは、洗剤の投入口のところでしょうか。洗剤が固まっていたり、カビがはえているケースがとても多いです。あとはごみ取りフィルター! こちらも取り外せる部分はすべて外して、風呂場などに持っていって洗ってから戻してください。
牧野:洗濯槽クリーナーなどを使うと、洗濯機は手軽に掃除できるんですか?
藤原:手軽にというか、洗濯機はそこまでしかできないんです。ごみ取りフィルター以外に外せるところがないので、あとはクリーナーにおまかせということで! 汚れがあまりにも多かった場合は、スパンをあけずにもう一度行うといいと思います。
牧野:なるほど、参考になりました! 今回はありがとうございました。
今回お話をうかがったのは……藤原千秋さん
「家のなか」の事をテーマにウェブ、雑誌、新聞等で執筆。大手住宅メーカー営業職を経て2001年よりAllAboutガイド。主な著・監修書に『人生が整う 家事の習慣』(西東社)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー!!』(オレンジページ)、『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)等。2020年1月より東京中日新聞にてコラム『住箱のスミ』連載中。
SBSラジオIPPO(月~金曜:朝7:00~9:00)忙しい朝を迎えているアナタに最新ニュースはもちろん、今さら人には聞けない情報をコンパクトに紹介!今日の自分をちょっとだけアップデート!番組公式サイトやX(旧Twitter)もぜひチェックを!
radikoでSBSラジオを聴く>
関連タグ