
家電のプロが伝授! おすすめの最新ロボット掃除機
ロボット掃除機の機能と性能
新城:ロボット掃除機を使っているご家庭も増えているように感じます。最新のロボット掃除機は、どんな機能があるのですか。安蔵:もともとはランダムに走り回るものが主流でした。しかし最近は、カメラやセンサーを駆使して、部屋の間取りや自分の位置を把握したり、障害物を検知して避けたりしながら、部屋の中をくまなく掃除するモデルが多くなっています。
新城:掃き残しが少なくなるんですね。
安蔵:上位モデルには、充電ドッグの中にごみステーションが付いていて、掃除機内のごみやほこりを吸引して収納してくれます。しゃがんでごみを捨てる必要が無いので楽です。ECOVACS(エコバックス)やRoborock(ロボロック)など中国のメーカーのものも増えていて、吸引と水拭きだけでなく、モップを綺麗な水で洗い温風で乾かしてくれるモデルも出ています。
新城:ごみやほこりを吸うのが掃除機だと思っていましたが、水拭きから乾燥までやってくれるなんて驚きです!
初めて持つ人におすすめ
新城:具体的にロボット掃除機は、どれくらい浸透しているといえるのでしょうか。安蔵:一番人気なのがiRobot(アイロボット)のRoomba(ルンバ)シリーズで、2022年の時点でRoombaの世帯普及率は8.3%と発表されています。そして、共働き世帯の3割程度が、ロボット掃除機を所持しているという調査結果も出ています。
新城:なるほど。もともと欲しかったのですが、より前のめりになってきました。ちなみにどのくらいの価格帯ですか。
安蔵:お手頃なものだと税込み1万円台、高価なものだと税込み10〜15万円まで様々ですね。
新城:初めてロボット掃除機を買うという人は、どういった機能や価格帯のものが狙い目ですか。
安蔵:本当にいろいろあって一概には難しいですが、やはりiRobotのエントリーモデルのRoomba i2(アイツー)が人気です。こちらは39,800円(税込み)です。
新城:どういった機能が付いていますか。
安蔵:水拭き掃除はできませんが、間取りや自分の位置を大体把握しながら、くまなく掃除をしてくれます。
新城:あと気をつけたいのがメンテナンスですよね!長く使うために気をつけたいことを教えてください。
安蔵:ダストケースがそんなに大きくないので、こまめにごみ捨てをしてください。メインブラシ、サイドブラシに毛が絡みやすいので、そちらも注意が必要です。
暮らしに合った使いこなしでスマートに
新城:みなさん、一般的にはどのくらいの頻度で使っているのでしょうか。安蔵:在宅時に掃除すると、うるさかったり邪魔になったりするので、出掛けるタイミングで使用する人が多いように感じます。スマホのアプリで遠隔操作ができるものもあるので、例えば帰宅1時間前に掃除をスタートできるのも魅力です。
新城:最後にずばり、「スティック掃除機」と「ロボット掃除機」どちらが便利ですか。
安蔵:やはりどちらかではなく併用がおすすめです。例えば、紙くずをこぼした場合、「この場所を掃除して」と指定をできなくはないですが、スティック掃除機をさっと取り出した方が、ストレスなく掃除できます。性能や使用シーンでも、吸引力の強いスティック掃除機でしっかり掃除して、ロボット掃除機では日々貯まる床上のほこりや花粉などを掃除するなどメンテナンス感覚で使っていただけたらいいなと思います。
新城:よくわかりました!ありがとうございました。
今回お話をうかがったのは……安蔵靖志さん
IT・家電ジャーナリスト 家電製品総合アドバイザー。AllAbout 家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。その他ラジオ番組の家電製品リサーチや構成などにも携わっている。
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