
7月3日に公示された参議院選挙は、初めての週末を迎えました。
静岡選挙区では、届け出順に、国民民主党の現職・榛葉賀津也候補、無所属の新人・村上猛候補、諸派の新人・福原志瑠美候補、参政党の新人・松下友樹候補、共産党の新人・鈴木千佳候補、自民党の現職・牧野京夫候補、諸派の新人・山口香苗候補の7人が立候補しています。2つの議席を争い、候補者たちはそれぞれの戦略で支持拡大を目指します。
週末、静岡県富士市の七夕まつりであいさつ回りを行っていたのは自民党の現職・牧野京夫候補です。子どもから大人まで幅広い世代と握手を交わします。
<自民・現 牧野京夫候補>
「お子さんがいっぱいいるイベントとか非常に心が和らぐというか。生きがいを感じるような国にしていかなきゃいけないと、お子さんたちを見ていると思う」
<自民党 細野豪志衆院議員>
「どうぞ、皆さんお願いします!負けるわけにはいかない、ここが踏ん張りどころ!」
街頭演説には県内選出の国会議員などが駆け付け、党一丸となって反転攻勢を目指します。
<自民・現 牧野候補>
「とにかく厳しい選挙に序盤戦からなってしまいました。これは私の力不足、その通りでありますけれども、皆さんのお力を借りて、何としてもこの試練を乗り切って、乗り越えていきたいと思います」
<国民・現 榛葉賀津也候補>
「どうも。静岡の皆さん。正論パンチ」
国民民主党の現職・榛葉賀津也候補の姿は7月5日、都内にありました。党の幹事長として新人候補などの応援のため日々、全国を回っています。県内で活動できたのは公示日の数時間のみ。全国行脚が続く中、今回の選挙戦は「体力勝負」だと話します。
<国民・現 榛葉候補>
Q.体力の源は?
「やはり高校時代から運動をずっとやっているから、体力には自信あります。お酒は我慢だね。頑張ります」
静岡市の出陣式では、働く世代に向けた政策の充実を訴えました。
<国民・現 榛葉候補>
「今ここにいる働き盛り・現役世代を徹底的に強くすることで、皆さんもう一度、強い日本を取り戻そうじゃありませんか」
<共産・新 鈴木千佳候補>
「私たち国民の生活の苦しみ、自分たちの自己責任なのでしょうか。違います。政治の責任なんじゃないでしょうか」
浜松市で演説を行った共産党の新人・鈴木千佳候補。この日は、党の田村智子委員長が応援に駆け付けました。
<共産党 田村智子委員長>
「浜岡原発。動かしてはだめだ、廃炉へと求め続けてきたのが、まさに鈴木千佳さんです。リニア新幹線じゃない。もっと暮らしに予算をと求めてきたのが鈴木千佳さんです」
Q.鈴木千佳候補の印象は?
「元気はつらつですよね。すぐにでも国会で活躍できる政治家だと思う」
自公政権に厳しい目を向ける県民とともに、共産党の支持を拡大したいと話します。
<共産・新 鈴木候補>
「出会いを大事にして、対話もなるべく大いに聞きながら、選挙戦を盛り上げていきたい」
<有権者>
「応援していますよ。頑張ってください」
<参政・新 松下友樹候補>
「参政党は、一緒に頑張りましょう」
初の国政選挙に挑む参政党の新人・松下友樹候補。公示後初めての週末は、松下候補が地盤とする浜松市や湖西市などで活動しました。現役医師の目線で、過剰医療からの脱却が必要だとしながら党が掲げる「日本人ファースト」を強く訴えています。
<参政・新 松下候補>
「そんなことを言わなくちゃいけないこと自体がおかしいんですが。『確かに日本人ファーストじゃないな、今の社会』と皆さんが気付いてそれに強い賛同を得られているんじゃないかな」
「せーの、1、2、参政党!」
初めて議席を獲得した都議選での結果を追い風に無党派層への浸透を図ります。
<諸派・新 福原志瑠美候補>
「本日選挙戦4日目でございます。日中からの配信という形になるんですけれども…」
5人の子どもを育てる諸派・NHK党の新人・福原志瑠美候補。屋外での活動はせず、業務で培ったスキルを活かして、ユーチューブやXなど4つのSNSで同時に映像を配信しています。
<諸派・新 福原候補>
「今この子も生後5か月で寝ている状態なんですけれども。子育て世代の人でもネットを使った選挙戦、戦い方があるっていうことをひとつにモデルになればいいなと思いまして」
諸派・無所属連合の新人、山口香苗候補は、選挙期間中も助産師の仕事に奮闘します。
<諸派・新 山口香苗候補>
「やっぱり腹筋じゃないかな?」
Q.使い方ですか?
「そうだね。骨盤支える筋肉あるし…」
山口候補は、助産所での会話が政策のヒントになっているといいます。母子手帳の改革をはじめ、母親や子どもたちのための支援を繰り返し訴えます。
<諸派・新 山口候補>
「昨年子どもを産んだ人が68万人。それだけの女性が命と覚悟をかけて産んでいるんですよね。ここを絶対に忘れたくない」
7月3日、無所属の新人・村上猛候補は、2024年の知事選に出馬し、2度目の選挙となります。今回も、リニア工事の中止を訴え活動は、政見放送のみだということです。
政権選択の選挙と指摘される今回の参院選。投票日まで2週間を切りました。
7月20日投開票の参院選について、JNNでは週末、インターネット調査を行い、取材を加味して序盤の情勢を分析しました。
静岡選挙区では5期目を目指す国民民主党の現職・榛葉賀津也候補が盤石な戦いを見せ、4期目を目指す自民党の現職・牧野京夫候補が2議席目をうかがいます。
ただ今回の調査では、4割余りの人が「まだ投票先を決めていない」と答えていて、今後、情勢が大きく変わる可能性があります。