備蓄米放出の評価が争点の一つか…有力視される公示日まで1か月切る 参院選の候補予定者 静岡県内各地で演説

予定される公示日まで1か月を切った参議院選挙を前に、候補予定者は週末、静岡県内各地で演説を行いました。政府による備蓄米放出の評価が1つの争点となりそうです。

自民党の現職・牧野京夫氏は6月9日、静岡市で開かれた県連大会に出席しました。自民党への逆風の中、党本部の木原誠二選対委員長も駆けつけ「何としても勝たせなければならない」と支援を呼びかけました。

<自民党 木原誠二選対委員長>
「最も大きな課題であるコメ、米価については、小泉大臣が備蓄米を随意契約で出す。これはまさに熱くなってしまった市場を冷やすという意味では有効であろう。しっかり皆さんに還元していく、こいったことも大切」

<自民・現 牧野京夫氏>
「政権与党の候補者ですので、堂々と国の課題をどうやって解決するか訴えて、この厳しい闘いに勝ち抜いて、安定した政権をもう一度作っていかなきゃいけないと思っている」

党の幹事長としての活動が増す中、6月7日、静岡に入ったのは、国民民主党の現職・榛葉賀津也氏です。浜松市天竜区で行われた決起大会には、県内外から約120人が集まりました。

<国民・現 榛葉賀津也氏>
「国民が困っているのに、国がバカバカ税金とってどうするんですか」

榛葉氏は今回の参院選を「日本の政治を変える夏」とし、ガソリンの値下げやコメの価格安定を公約に掲げ、自民党による凝り固まった政治を変えていくと訴えます。

<榛葉氏>
「消費者は安いお米が欲しい。ただコメ農家は大変だね。みんな耕作放棄だ、適正価格というのはいくらなんだと。いつ備蓄を100万トンに戻してくれるんですか」

<共産・新 鈴木千佳氏>
「川根本町で生まれ育ち、今この静岡市駿河区で高校2年生の娘を育てています」

国政選挙5度目の挑戦となるのは、共産党の新人・鈴木千佳氏です。鈴木氏は、浜岡原発再稼働やリニア建設の中止を訴えるほか、消費税を一律5%に引き下げることを政策に掲げています。

<鈴木氏>
「食べ盛りの大学生が、お米大好きだけど、高いから買えない。コメを食べるのは1日1回に我慢していると言います。この国民の苦しみに、一体石破自公政権。何をしているんでしょうか。備蓄米を放出するとかスピード感はあるんですけども、やはりこれまでの自民党農政の失敗が今の事態を招いている。生産者には所得補償と価格保証を政治の責任で行っていく。そういう農政に切り替えていく」

<参政・新 松下友樹氏>
「消費税をできればゼロにする。国債を発行する。医療費も減らさないといけない」

初めての選挙戦に挑む、参政党の新人・松下友樹氏です。現役医師の松下氏は、終末期医療を見直し、医療費を抑制することなどを訴えています。自民党が小泉農水大臣を起用したことについては「選挙前だけの露骨な人気取りだ」と批判しました。

<松下氏>
「全然だめですね。古古古米ですか。短期でやるのは仕方ないかもしれませんが、先日私たちが一番危惧していたアメリカから輸入しましょうと言い出しましたよね。お米の価格が下落し、みんなの生活が楽になりましたよという、ニンジンをぶら下げたようなパターンは私たちは許せない」

参院選静岡選挙区には、このほか、諸派・NHK党の新人の福原志瑠美氏と諸派・無所属連合の新人の山口香苗氏が立候補を表明しています。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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