
2025年7月下旬に投開票が予想される参院選に向け、立候補予定者の動きが活発になっています。コメの価格高騰や減税など課題が山積する中、現職と新人が2つの議席を争います。
自民党の現職・牧野京夫氏は5月24日、静岡市で事務所開きを行いました。
<自民党・現職牧野京夫氏>
「いま、自民党は本当に苦しい状況になっている。人のせいにするのではなくて、自ら招いたことだと、率直に反省をした上で立て直すということが、私は大切だと思っている」
上川陽子前外務大臣も駆け付け、自民党への逆風の中戦う牧野氏を激励しました。キャッチフレーズは前回と同じ「良識勝負」。原点を忘れず、良識で活動を続けるといいます。
<牧野氏>
「国会の仕事を一番に考えて、そのうえでなるべく時間をつくって本番に向けての準備を進めていきたいと思っている」
先週、玉木雄一郎代表とともに島田市議選の応援に駆け付けた国民民主党の現職・榛葉賀津也氏。一目見ようと、静岡県外からも支援者が集まる人気ぶりです。
<国民民主党・現職 榛葉賀津也氏>
「取り過ぎた税金を皆さんに返していく。この国の役割は国の懐を豊かにすることではない。一人一人の国民の懐に豊かにするもの」
党の幹事長も務めていることから、選挙期間中、地元での活動は限られるといいます。
<榛葉氏>
「自分の選挙も心配だが、今当落線上にいる私以外は全員新人なので、新人を玉木代表と手分けをして徹底的にサポートして、まずは激戦区の選挙区を勝たせるように努力したい」
<共産党・新人 鈴木千佳氏>
「お米は家に売るほどある。お米は買ったことがない。この発言に示されているように私たちの庶民の暮らしをまったくわかっていないのが、今の自民党・公明党政権じゃないのか」
24日、同じく島田市議選の応援演説を行ったのは、共産党の新人・鈴木千佳氏です。江藤前農水大臣の発言を取り上げ、「農政の失敗だ」と批判しました。
<鈴木氏>
「国民の生活に全然寄り添っていないと、前農林水産大臣の発言にも表れているように冷たい政治。大企業や富裕層への優遇措置を見直していこう、物価高騰に負けない賃上げを進めていこう」
脱原発や消費税の減税を掲げ、国政選挙では5度目の挑戦です。
<参政党・新人 松下友樹氏>
「既存の政党任せではダメなんです。政治家任せではダメ。そうじゃなくて、私たち一人一人、日本人一人一人の小さな力が、日本を動かす」
参院選において、全国で6議席の獲得を目標に掲げる参政党。新人の松下友樹氏は24日、JR静岡駅前で、神谷宗幣代表とともに演説しました。松下氏は現役医師として、医療費の高騰などを指摘します。
<松下氏>
「医療は金儲けじゃないので、少しでも医療費を抑えたい。不必要なアクセスを減らしていくという考えをみんなで共有できるような医療の教育を一番しっかりと言っていきたい」
有力視される7月20日の投開票まで2か月を切った参院選。静岡選挙区には、このほか、NHK党の新人・福原志瑠美氏が立候補を表明しています。