
夏の参院選を巡る動きが加速しています。静岡選挙区現職の2人と、これまでに出馬を表明した新人2人はゴールデンウィーク中も各地で政策を語るなど、支援の拡大に向けて動き始めました。
4期目の当選を目指す自民党の現職・牧野京夫氏。
<自民党 牧野京夫参院議員>
「我々自民党は、確かに反省しなければいけないことが、これまでもいくつもあった。信頼をしてもらう、そのように自分たちで努力をしていかなければいけないと思っている」
『少数与党』として迎える初の国政選挙に危機感を示しながら、「物価高対策」や「政治改革」を強調しました。今回は、政権運営の上で重要な選挙戦と位置づけます。
<自民党 牧野参院議員>
「参議院で過半数が割れた政権はやはり法案が通らない。なかなか政権の維持は難しくなっていくと思う」
国民民主党の幹事長を務める榛葉賀津也氏は5月6日午後、静岡県下田市内で国政報告会を開きました。約70人の地元住民を前に、政策を語りました。
<国民民主党 榛葉賀津也参院議員>
「手取りを増やす、お父さん、お母さんの年金を必ず引き上げる、そして、ガソリン税を下げて、地方で安心して暮らせる。子どもたちの泣き声が、この蓮台寺や伊豆半島に響くような地域をもう1回力を合わせて作っていかなきゃダメだと思う」
手取りを増やすことを掲げ、ガソリン税を中心に税制改正の必要性を強調します。
<国民民主党 榛葉参院議員>
「党の幹事長として、自分の選挙も大事だが、それ以上に仲間を勝たせるということをしっかりやらなければならないと」
憲法記念日に合わせ演説したのは、共産党の新人・鈴木千佳氏です。2022年の参院選や2023年の静岡市長選などに出馬、選挙経験は豊富です。
<共産党 鈴木千佳氏>
「日本国憲法、すべての条項を実現し、守り抜く。国会でも、地方でも、さまざまなみなさんの願いを議会に届け、実現するために全力を尽くしていく」
リニア中央新幹線の反対や浜岡原子力発電所の再稼働反対などを訴えていく考えです。
<共産党 鈴木氏>
「街頭からの訴えや各地での集いなど加速させていきたいと思う。『千佳』という名前なのでみなさんの“ちかく”にいる候補者として頑張っていきたい」
初めての選挙戦に臨むのは、参政党の新人・松下友樹氏です。静岡県掛川市の美容クリニックで院長を務める現役医師で、「医療費の高騰」など医療の問題を指摘します。
<参政党 松下友樹氏>
「仕組みを変えないとダメ。いまの医療の仕組み、ビジネスに委ねられた医療。私たちの医療費、もう負担が増えるのが既定路線。だから何かを変えないと変わらない」
目指すは、医師と政治の二刀流、知名度を高めていきます。
<参政党 松下氏>
「関心を持ってくれた方がまた1人また2人と増えないかなと期待して。予定されている7月3日まで休みゼロなので、そのまま突っ走っていきたい」
このほか、政治団体の「NHKから国民を守る党」の福原志瑠美氏が5月20日、出馬会見を開く予定です。