
7月20日に投開票された参議院議員選挙。静岡選挙区は、榛葉賀津也候補(国民民主党・現)が当選確実を決め、残る議席は1つとなりました。4選を目指す牧野京夫候補(自民党・現)と松下友樹候補(参政党・新)が最終盤まで激しいつばぜり合いをみせました。
<自民党・現 牧野京夫候補>
「関税の決着がついた上で、緩やかな円高に誘導していく。これが物価の上昇を抑制する私は1番の方法だと思っております。これからの30年、どういう形が一番いいのか、本音を出して真剣に話し合って結論を出していかないといけない」
4期目を目指す自民党現職の牧野候補。公示日の出陣式では、物価高対策や経済政策などを訴えました。
<牧野候補>
「本当に厳しい風が吹いていると思うし、家族も応援してくれているから、励みにして頑張っていきたいと思います」
<自民党 細野豪志衆院議員>
「どうぞ、皆さんお願いします!負けるわけにはいかない、ここが踏ん張りどころ」
街頭演説には、静岡県内選出の国会議員などが駆け付け、党一丸となって反転攻勢を目指します。しかし、参政党の追い上げにより厳しさが増していきます。
<牧野候補>
「どうか、よろしく、よろしくお願い申し上げます。厳しい戦いです。最後までよろしくお願い申し上げます」
中盤には自民党本部から急遽、木原誠二選対委員長が駆け付けるなど異例の事態となりました。
<自民党静岡県連 井林辰徳会長>
「まだ内部が固まりきっていないという危機意識の中で、きちんともう一度、選対委員長からお願いする。非常に強い危機感を党本部も静岡県の情勢に持っています」
<参政党・新 松下友樹候補>
「私たち日本人の健康が失われていませんか。私たち日本人の富が流出していませんか。これをちゃんと皆さまに伝える人間が必要なんですよ」
参政党新人の松下友樹候補。静岡県掛川市で美容クリニックの院長を務める現役医師で、年間で50兆円に迫る医療費を抑制するため、過剰医療からの脱却が必要だと訴えました。SNSを通じて党の知名度が加速し、松下候補も追い風を感じていると話しました。
<松下候補>
Q家族の反応は?
「ちょっとその気になってきていますね。通ったらどうするのみたいな、そんな話は一切なかったんですけど、前は。もしかしたら、現実味を帯びてきたらどうしましょうかね」
「日本人ファースト」を掲げる参政党の政策は、「外国人差別」だとして批判も集まりました。
<松下候補>
「『日本人ファースト』が差別だとか言っている人たちを一切恐れずに、愚直に1ミリもぶれずに『日本人ファースト』と訴え続け、これからの未来の若者に届けたいんですよ。やることは変わらない。低投票率こそが、今の民主主義崩壊を招いている。まずはみんなが投票に行く環境をつくりたい」
18日には浜松市には、参政党の神谷宗幣代表も駆け付け、会場には1,300人が集まりました。
<参政党 神谷宗幣代表>
「いつも50%しかない投票率を今回は80%にしてもらえませんか。目の前の目標は20議席、とにかく法案を出せるようにして国会で戦い、皆さんが投票に行って政治に参加したら日本が変わるかもしれないという成功体験を見せたい」