長引く物価高の対策は?静岡県選挙区の立候補予定者の訴え 参院選は事実上の選挙戦へ

国会が6月22日に閉幕し、参院選に向け事実上の選挙戦に突入しました。静岡県内では週末、立候補予定者が演説を行い、争点のひとつとなる物価高対策について各地で訴えました。

自民党の現職・牧野京夫氏は6月22日、静岡県伊豆の国市で開かれた自民党の県内支部の定期大会に出席しました。

<自民・現職 牧野京夫氏>
「国会はきのう(21日)で実質的に終わりましたけども、本当に今、少数与党の政権の弱さや大変さを身をもって経験しております」

野党が「減税」を求める中、牧野氏は代わりの財源確保が課題だと話します。

<牧野氏>
「税と社会保障、税と予算というのは全部一体なものなので(参院選が)終わって落ち着いた環境の中で、野党の皆さんからも良い提言があれば、それを受け入れた上でどうするか考えていく話だと思う」

6月21日、静岡入りして決起大会に臨んだのは、国民民主党の現職・榛葉賀津也氏です。全国的に存在感が高まる榛葉氏を一目見ようと県内外から多くの支援者が集まりました。

<国民・現職 榛葉賀津也氏>
「国民から税金取り過ぎといて、選挙の前に恩着せがましく配るんだったら最初から取るなよって話だ」

演説では、自民党の公約である「現金給付」を痛烈に批判、5期目に向けて、士気を高めます。

<榛葉氏>
「この夏は『解決』のために徹底的に戦います。選挙で戦います。そしてもう一度、『手取りを増やす夏』、そしてこの7月を日本の政治を変える夏にしたいと思っています」

<共産・新人 鈴木千佳氏>
「2万円の給付を、国民1人あたりやるんだとかとか言っていますけど、結局一番苦しんでいる時に何の手立ても打たないで国民から批判を浴びる。選挙が近づいたらそういうことをやる、もうこれは完全に選挙目当てじゃないか」

共産党の新人・鈴木千佳氏は6月21日、静岡県沼津市で集会を開きました。鈴木氏は、消費税の廃止を目指し、緊急的に税率を一律5%に引き下げるとしています。

<鈴木氏>
「大儲けしている大企業や富裕層の行き過ぎた減税を見直すことで財源を作って進めようと。ここを一番に訴えたいと思っています。きちんと今の財政のゆがみ、税制のゆがみを正して、財源をしっかり作る。恒常的に消費税は減税にして廃止を目指していく」

初めての選挙戦に挑む、参政党の新人・松下友樹氏です。松下氏は、一時的な消費税廃止を訴えます。

<参政・新人 松下友樹氏>
「賃金を増やすための消費減税、もしくは消費税の廃止、これが一番ですね。みんなの消費行動を喚起するような経済政策を打たないと私たちはお金使わないし使えないし、給料も上がらないと考えています」

自民党が公約に掲げた2万円の現金給付については、「目先のニンジン」と揶揄しました。

<松下氏>
「短期的に集めて配って、票集めですよね結局。これは許されないと思いますので、短期も大事ですけど長い未来を見た中長期を見たうえでは今は消費税を廃止するタイミング」

諸派・NHK党の新人・福原志瑠美氏は、5月20日の出馬会見で、物価高対策として「消費税0%」を掲げ、減税した分の社会保障の財源については、「医療費を減らす。自己負担を増やすことで、国民が安易に病院にかからないようにという意識を高める」と話しています。

諸派・無所属連合の新人・山口香苗氏は、5月30日の出馬会見で、現金給付は「ハイコスト、ローリターンで本質的な解決にはならない。物価高に見合った所得のアップを目指す」とし、消費税については「廃止すべき」と考えます。

参院選は7月3日公示、20日投開票の見通しとなっています。

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