「同じ金額で全部のものが買えなくなってきてしまった」参議院選挙の争点『物価高対策』静岡選挙区7候補の主張は【選挙の日、そのまえに。】

7月20日に投開票を迎える参議院選挙の主な争点についてシリーズでお伝えします。1回目は「物価高対策」です。原材料価格の高騰や生産コストの増加などを受け、7月も2000品目以上の食品が値上がりしています。

<ジモティー広報 木下大地さん>
「エスプレッソマシーンとか、けっこうおすすめ。これだと300円で購入できるので」

静岡市の清掃工場のすぐそばにある「ジモティースポット静岡」です。2025年4月に開店し、まだ使える不用品を地域で再利用しています。物価高騰が長引く中、こうしたリユース品の需要が高まっているのです。

<女性>
「こういう安いものがあれば、他のものに(お金を)回せるじゃんね。楽しみがなくなると嫌だから、やっぱり旅行に行く。交通費とかすごく高いでしょ」

<夫婦(妻)>
「食料品は税金安くしてほしいけど、その財源がどうとかこうとかいわれるとどうなのかなと思う」

<夫婦(夫)>
「野党の人らも言うけどさ、その元だよな、財源がどうなのか、うまいことばっか言っちゃだめだよな」

物価高は、平常時から経済面で苦労するひとり親家庭に追い打ちをかけています。

<シングルマザーの女性>
「食べ物とか必要最低限買わなきゃならないものは、この曜日に安いとか決めておいて、だいたい毎週そのタイミングで買うものを決めていたんですけれども、同じ金額で全部のものが買えなくなってきてしまった」

ひとりで子どもを育てる県西部の女性は生活を切り詰めたとしても子どもの教育費用は削れないといいます。

<女性>
「減税でも補助金でも今、一時的にもらえるのであればすごく助かるなとは思いますが、でも、やっぱり困っているところを考えると教育のこととか。経済的な支援もあったらいいかなと思います」

こうしたひとり親世帯にとって大きな存在となっているのが、支援団体です。

<ひとり親家庭支援スマイル 山田賀代代表>
「物価高騰というのもあり、お米が欲しいよとか、食品が欲しいよっていうような、食べ物のことが多いです」

静岡県焼津市で活動する山田さんはひとり親家庭に対し、コメなどの食料品を配布したりこども食堂を開いたりして支援を行っています。物価上昇を背景に食料品の配布会への申し込みが増加しているといいます。

<山田代表>
「選挙で現金給付とか減税とか言っていますが。頑張っている皆さんをどういう風に支援してあげたら、少しでも生活が楽になるのかな」

<LIVEしずおか 滝澤悠希キャスター>
私たちの生活に大きな影響を与えている物価高ですが今回の参院選では、消費税の減税を掲げる候補も多くいます。静岡選挙区に立候補している7人はどのように考えているのか、SBSが独自にアンケート調査を行いました。

国民民主党の現職・榛葉賀津也候補は「手取りが安定的に増えるまでは消費税を一律5%に減税。ガソリン税の暫定税率も廃止。最大の物価高対策は手取りを増やすことだ」としています。

無所属の新人・村上猛候補は「代わりの財源がないので消費税は減税できない。為替対策に重点を置く必要がある」と話します。

諸派・NHK党の新人、福原志瑠美候補は「消費税は廃止。国民の可処分所得を増やすことで消費を促進させ経済の好循環を生み出す」と述べています。

参政党の新人・松下友樹候補は「消費税は廃止。少なくとも減税。中小企業の負担を減らし賃上げにつなげる。現金給付の効果は限定的だ」としています。

共産党の新人・鈴木千佳候補は「消費税は一律5%。恒久的な財源は、大企業の減税や優遇制度をやめれば確保できる」と話します。

自民党の現職・牧野京夫候補は「消費税は社会保障の安定財源であり引き下げは反対。過度な円安を是正するため適正な為替水準に誘導する」と述べています。

諸派・無所属連合の新人、山口香苗候補は「消費税は撤廃。ガソリン税の見直しにより流通コストの削減を目指す。賃金を上げる」としています。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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