
2025年3月上旬から6月中旬にかけて、沼津市に住むの会社員男性が、SNSを通じて知り合った人物から約3000万円をだまし取られる詐欺事件がありました。
警察によりますと、沼津市内に住む40代の会社員の男性が2025年3月上旬、SNSに掲載された著名人による投資の広告にアクセスしたところ、著名な女性経済アナリストを騙る人物など複数の人物から株式投資の勧誘を受けました。
男性は指定されたアプリをスマートフォンに入れるよう指示され、4月中旬から6月中旬までの間、複数回にわたって、その人物が指定する銀行口座に、現金計約3000万円を振り込み、だまし取られました。
男性が利益金の一部を引き出そうとした際、追加の費用が必要だと言われたものの、払う金がなく悩んでいたところ、不審に思った家族が「詐欺ではないか」と気づいて、被害が発覚しました。
また、2025年4月上旬から6月下旬にかけて、沼津市に住む自営業の女性が、SNSを通じて知り合った容疑者から約3800万円をだまし取られる詐欺事件がありました。
警察によりますと、沼津市内に住む60代の自営業の女性が、2025年4月上旬、SNSで著名な実業家を騙る人物と知り合い、さらに紹介された複数の人物から「100パーセント利益が出る」と暗号資産などの投資を勧められました。
女性も指定されたアプリをスマートホンに入れるよう指示され、5月上旬から6月下旬までの間、複数回にわたって、指定された銀行口座に現金計約3800万円を振り込み、だまし取られました。
女性が投資金と利益金の全額を引き出す約束をしたものの、手続きの日に引き出せず、弁護士に相談したところ詐欺ではないかと警察に相談し、被害が発覚しました。
いずれの事件も、容疑者に指定された「アプリ」をスマートフォンに入れることで、投資金に利益が出たように見えてだまされることと、最初に著名人とされる人物と知り合うことをきっかけにだまされることの2つが、SNS型投資詐欺で共通する典型的な手口だとしています。
警察は「SNSを通じて知り合い一度も会ったことがない人物からの投資勧誘話や、振込先口座が個人名義の場合は、詐欺を疑ってほしい」と呼びかけています。