静岡県伊東市の女性が警察官をかたる人物から現金合計約2900万円をだまし取られる詐欺事件がありました。
被害にあったのは、伊東市に住む80代の女性です。
警察の調べによりますと女性は、2月頃から4月上旬までの間、警察官をかたる人物から「あなたの銀行口座が犯罪に利用されている」、「利用された口座から別の口座にお金を移し、徐々に下ろすように」、「身の潔白を証明するために現金を調べる必要がある」、「自宅の敷地に置いてこちらにあずけるように」などと複数回にわたって電話がありました。
電話で指示を受けた女性は3月頃に複数回に分けて、自宅敷地内に現金を置くなどし、何者かによって現金合計約2900万円を持ち去られ、だまし取られたということです。
その後、女性が一連の出来事を不審に思ったため、静岡県警のふれあい相談室に相談したことで、だまされていたことがわかりました。
警察は、特殊詐欺事件とみて捜査を進めるとともに「警察官がお金の調査目的でお金の引き出しや振り込みを要求することは絶対にありません」と注意を呼びかけています。